ペットショップでも依然として人気の高い犬種として知られる柴犬ですが、その柴犬よりも人気があると言われているのが、豆柴です。
豆柴と柴犬は何が違うのか、豆柴は遺伝子操作などをして無理やり人間が作り出したものなのか、深堀りしていきたいと思います。
豆柴と柴犬の違い
豆柴の定義
日本では最も有名なジャパンケネルクラブ(JKC)をはじめとするほとんどの血統書発行団体では現在、豆柴は正式な血統種として認定されていません。
そのため、正式なサイズ等の規定はありませんが、成犬時のオスで体高30~34㎝、メスで体高28~32㎝、体重は4~6kg程度の柴犬が豆柴と呼ばれています。柴犬のサイズがオスで体高38~41㎝、メスで体高35~38㎝なので、一目で「小さい」と実感します。
世界で唯一の血統書認定
犬種として認められていない豆柴ですが、ペットショップでは「豆柴」として販売されています。そこには様々な弊害が生じていました。
犬種が認められず、犬種標準〈スタンダード〉がないままの状態で繁殖・販売が行われているため、さまざまな問題が生じています。そこで、KCジャパンでは”豆柴はかくあるべき”という理想像を描いたスタンダードをつくり、血統書発行団体として、世界で初めて豆柴を公認しました。
NPO法人 日本社会福祉愛犬協会ホームページより引用
このようにKCジャパン(日本社会福祉愛犬協会)が2008年に世界で初めて豆柴を犬種としての公認をしました。
豆柴として販売しているペットショップ
2008年にKCジャパンによって公認となった豆柴ですが、それ以降現在に至るまでKCジャパン以外の血統書発行団体では公認になっていません。つまり、ペットショップで「豆柴」として販売されいる子犬がKCジャパン以外の血統書発行団体の名称が記載されている場合はかなり怪しいものとなります。
認定のされ方
まず、両親が豆柴同士の交配で生まれた子犬の場合、血統書は豆柴(未測定)として発行されます。そして生後12ヶ月が経過した後、検寸をして規格内であれば豆柴(体高〇㎝)と記載されます。
そのうえで両親と、その両親(2代前の祖先)の計6頭すべてが豆柴認定犬であれば、正式に「豆柴」として認定されます。
つまり、「2代祖までの6頭すべてが豆柴認定に合格」していることが条件となるため、さきほど述べた通り、ペットショップで「豆柴」として販売されている子犬がKCジャパンの血統書かどうかが大事となるわけです。
しっかりとした合格証があるんだね!
豆柴はどうやって誕生した?
柴の先祖は縄文時代から
では、どのようにして豆柴は誕生したのでしょうか。
縄文時代の遺跡などからも柴犬の原型と言われる骨格が出土しているそうです。このことからも柴犬の歴史がとても古いことがわかります。
この記事も読んでみてね♬
当時は柴犬の中にも種類があったとされています。美濃柴、信州柴など、それぞれの地域や地方で細分化されていました。その地域で根付いた柴と他の柴では遺伝子レベルでは別種と考えられているほど、地域によって柴は異なっていたと思われています。
そのような様々な種類の柴犬の中に「小柴」や「尺柴」と呼ばれる、サイズが小さい柴がいました。主にタヌキやウサギなどの動物を狩猟するために当時の人々に飼われていました。
遺伝子操作をして作り出している?
「豆柴を作り出すために遺伝子操作をしている」「近親同士で交配させて敢えて小さくしている」「健康上問題がある」など様々なことが言われがちな豆柴ですが、そんなことはありません。
前述した通り、大昔から存在している小柴、尺柴を何代も何代も長い年月掛け合わせて誕生したのが「豆柴」です。
ちょっと雑談!
世の中には悪徳ブリーダーと呼ばれるような金儲け主義のブリーダーがいることも否定できません。そんなブリーダーはもしかしたら「近親同士の交配」や「必要量のごはんを与えていない」など行っている可能性もゼロではありません。
このような理由から、豆柴を迎え入れる場合は「血統書の有無」と「血統書発行団体」を確認することがとても重要になるのです。
豆柴の特徴
性格
飼い主や家族にとても忠実で勇敢な犬種ですが、知らない人や物、場所は少し苦手です。少し神経質な面もありますが、賢く聡明な性格のため、しつけはしやすいと言われています。
しつけを通して信頼関係を築くことで愛嬌たっぷりな愛情表現をしてくれるのも魅力です。番犬に向いています。
フードで無駄吠え対策
柴犬の無駄吠えは、近隣トラブルやストレスの原因になりやすく、早めの対策が重要です。無駄吠えのしつけには根気が必要ですが、しつけフードを活用することで、愛犬の落ち着きを促し、効率的に改善できます。
このフードはストレスを軽減するGABA/乳酸菌配合で、安心して使用できるのが魅力。無駄吠えに悩んでいる方は、ぜひ一度お試しください!愛犬の健康と家族の平穏を守る一歩を、今すぐこちらから始めましょう。
かかりやすい病気
柴に多い病気は皮膚の病気(皮膚炎)、消火器系の病気、耳の病気です。
被毛はダブルコートなので、換毛期は抜け毛が大量に発生します。皮膚炎の予防のためにも定期的にブラッシングを心がけましょう。
ブラッシングで抜け毛対策
ダブルコートと呼ばれる二重構造の毛を持っているため抜け毛が多い柴犬。季節の変わり目には特に大量の抜け毛が発生します。アンダーコート(下毛)が冬は暖かさを保ち、夏には不要になるため、換毛期に抜け落ちます。
ブラッシングを定期的に行うことで、抜け毛を減らし、皮膚の健康を保ち、毛玉の防止や血行促進に役立ちます。これにより、柴犬の健康管理や快適な生活にもつながります。
抜け毛対策用の洗濯洗剤
柴犬の抜け毛は、洋服やソファ、カーペットに大量につき、掃除が大変です。通常の洗剤では取り切れないことも多いですが、抜け毛対策用洗濯洗剤なら、その悩みをスッキリ解消!
洗濯によって衣類の繊維すみずみまでコーティング成分が行き渡り、静電気の発生を抑えペットの抜け毛が衣類につきにくくします。抜け毛に悩む方は、ぜひこの洗剤をお試しください。毎日の洗濯が楽になり、清潔な暮らしを手に入れましょう!今すぐこちらからチェック!
まとめ
豆柴は遺伝子操作や近親交配など健康に害を及ぼすような方法で作り出したわけではないので、健康上のリスクが倍増するわけではありません。しかし、一部の悪徳ブリーダーが近親交配や給餌量不足など行なっていないとも言い切れません。
一部の血統書認定団体以外、まだ正式な血統種として認定されていません。これから迎え入れようと考えている方は、ペットショップなどで販売されている豆柴の両親情報、血統書認定団体などしっかりチェックして迎え入れるようにしましょう。