猫をひとりで留守番させて寂しい思いをさせていないかな?ひとりで留守番が可哀想だから、お友達としてもう1匹飼おうかな?など、思ったことはありませんか?
実はそんな必要はありません。なぜなら、猫はひとりが嫌いではないからです。
一般的に言えば、猫はひとりを好む傾向があります。猫は独立心が強く、自分の時間を大切にしようとする動物です。多くの猫は、ひとりで過ごす時間を楽しんだり、自分のテリトリー(領域)や安全な場所でくつろいだりすることを好みます。
しかし、これはすべての猫に当てはまるわけではありません。個々の猫の性格や経験によって異なる場合があります。中には社交的な猫もいますし、人との交流や他のペットとの関係を求める猫もいます。
猫がひとりで過ごす時間を好むとしても、適度な社交や刺激を提供することは重要で、猫とのバランスの取れた関係を築くために、猫の性格や好みを理解し、適切なケアを提供することが大切です。
この記事では、猫がひとりを好む理由と留守番をさせる際のオススメ遊び道具について紹介したいと思います。

猫は単独行動が得意
サバンナに潜むハンター
猫のルーツを辿ると、祖先はリビアヤマネコとされ、砂漠やサバンナ、熱帯雨林で生息していました。彼らは狩猟を主な生活手段として、単独で行動することが一般的でした。
野生のネコ科動物は、個々でそれぞれテリトリーを持ち、なわばりをとても守る傾向があります。自分の領域内で生活し、狩猟や繁殖を行っていました。このことが「猫は自己主張が強く、独立性がある」と言われている所以かもしれません。
人間との関係が始まる以前の猫は、自然界で単独で狩りを行い、単独で遊ぶ動物でした。
その後、長い月日が経ち人間との関係が進み、猫は家庭や農場での生活を送るようになりましたが、本能の部分ではいまだに単独で過ごすことや独立性を好む傾向があります。
猫がひとりを好む理由
自己主張と狩猟本能が強い
猫の祖先は、もともと獲物を単独で狩る捕食動物でした。犬のように群れで協力して獲物を追い詰めるのではなく、一匹で忍び寄り、素早く仕留めるという戦略をとっていました。
そのため、現代の猫もその本能を受け継いでいて、基本的に一匹でいることに慣れていて、必ずしも常に誰かと一緒にいる必要性を感じないのです。
彼らにとって、単独でいることは「孤独」ではなく、むしろ「自然な状態」なのです。
なわばり意識が高い
猫は家の中であっても、自分だけの安全で落ち着ける場所を確保したがります。
他の猫や人間と常にべったりと寄り添うよりも、自分の匂いがする落ち着いたスペースでリラックスすることを好む傾向があります。
自分のテリトリーを安全だと認識して、その場所でのんびり過ごすことを優先するからです。特に、食事や睡眠、排泄といったデリケートな行動は、自分のなわばりの中で安心して行いたいという本能が強く働きます。
独立心が強い
猫は、一般的に「気まぐれ」と表現されることが多いですが、これは独立心の強さから来るものです。
確かに甘えん坊な一面を見せることもありますが、それはあくまで彼らが「そうしたい時」に限られます。人間や他の動物に常に依存するのではなく、自分の欲求やペースで行動したいという強い傾向があります。遊びたい時に遊び、寝たい時に寝る。そして、構ってほしい時にだけ寄ってくる。
こうしたマイペースな振る舞いは、彼らが自分自身の時間を大切にすることの表れです。

だから猫はひとりが得意なんだね!
留守番中のおすすめエンターテインメント
ひとりが好きな猫に暇つぶしの道具を与えることは必ずしも必要ではないですが、遊び道具があるに越したことはないです。
猫が一人で過ごすことを好むとしても、長時間孤独にさせることは好ましくありません。以下に、留守中の暇つぶしのためのエンターテインメントを提案してみようと思います。
音楽を流す
ヒーリング音楽が猫に安心感を与えることがあります。家を空ける前に猫が好きな音楽やテレビ番組を流しておくと良いかもしれません。

我が家はyoutubeのヒーリングミュージックを流すことがあります♬
映像を流す
猫は小鳥やネズミ、魚の水槽の映像など、興味を引きやすい映像をテレビやタブレット端末などで再生しておくとかなり興味を示すと思います。
しかし、再生されている間ずっと興奮状態になっている可能性もあるので、留守中の長時間の再生は控えた方がいいかもしれません。

我が家はかなり遊んでいますが、激しすぎるのでテレビやタブレット端末を壊されないように注意しましょう!
おもちゃを用意する
猫のおもちゃを複数用意しておくと、自分で勝手に遊んでくれます。
ボールや羽根のおもちゃ、蹴るおもちゃや猫用のパズルなど置いておくだけで留守中に猫が自分で遊びたいおもちゃで遊んでくれています。置いておくだけでいいのでとても簡単です。

これが一番簡単でオススメだよ!
猫壱の「バリバリパッド」は、直径40cmの広々とした爪とぎと、コロコロボールで狩猟本能を刺激するおもちゃが一体になっています。
軽量でどこでも使え、木目調のシンプルデザインはインテリアにも馴染みます。高品質な日本製ダンボールで、猫ちゃんの毎日を楽しくサポートします。
猫用のパズルフィーダーを使う
パズルフィーダーとは、遊びながらキャットフードやおやつを食べることができるおもちゃのことです。
猫が留守中に退屈せずに食事やおやつを楽しむことができます。猫の食事の時間を楽しく過ごしてもらう方法です。

知育玩具ってやつだね!
猫のための安全な場所を作る
猫が留守中に過ごす安全な場所を確保しておくことも重要です。猫がくつろげる場所を用意し、ベッドやクッション、猫用のタワーなどを配置しておくと良いでしょう。

我が家の猫はいつも決まったベッドでいつも外を見ながら昼寝してます♬
猫への深い愛情から生まれた国産手作りの猫家具をお届けします。厳選された天然木と熟練職人の技で、安全・快適・丈夫さを追求しました。猫と飼い主、どちらにも優しい、心温まる逸品です。
すべての猫が孤独が好きなわけではない!?
多頭飼いをする場合は最初の「会わせかた」に注意
それでもひとりで遊ばせておくのは可哀想だと感じる場合は、2匹目のお迎えを検討してもいいでしょう。ただし、いくつか注意した方がいいポイントはあります。
初めて会う際の「会わせかた」がポイントとなります。普段猫がテリトリーとして生活している部屋にいきなり新しい猫を連れて帰ったら侵入者になります。『誰だお前!』となるのは容易に想像ができます。
少しずつ新しい環境に慣らせていくことが重要になります。
詳しくは別記事で詳しく深掘りしていきたいと思います。

「寂しかったぁ」と伝えてくる猫もいる
ひとりの時間を好む猫ですが、ずっと飼い主と一緒に生活しているため、飼い主のことは大好きです。
そんな大好きな飼い主がいつもの時間に帰ってくるととても嬉しくなります。「寂しかったよ」と一生懸命アピールしてくれることもあります。
そんな姿を見ているとその日の疲れや嫌なこともすべて吹き飛んでしまいます。

我が家の猫も抱っこして離れなくなります♬
こうやって「寂しかった」とアピールしてくれるからこそ、ひとりの時間を楽しく過ごすことができるようにしてあげたいと思っています。
まとめ
「猫はひとりが好き」「留守番でも寂しくない」というのは、彼らの単独行動を好む本能、なわばりへのこだわり、そして強い独立心からくるものです。
彼らは祖先が単独で狩りをする動物だったため、群れで行動する必要性を感じません。また、自分だけの安心できる空間を重視し、マイペースに過ごすことを好みます。
適切な環境と理解があれば、猫たちは飼い主の留守中も、むしろ快適に「おひとり様時間」を満喫していると言えるでしょう。