犬の歴史~習性を学ぶことでしつけが上手くいく~

いぬのハナシ

今、犬はかけがえのない家族の一員ですが、以前と比べると人と犬との関係性は大きく異なります。

犬の歴史を知ることで、「なんでそんな行動するの?」という疑問も少なくなると思います。

今回は、犬の歴史について学んでみましょう。

 

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犬の先祖はオオカミ

犬の先祖は諸説ありますが、オオカミが有力であるとされています。

そもそも、野生のオオカミは食べ物を確保するために狩猟を必要としていました。しかし、人間が食事をした残り物を食料として得られることを学習し、いつしか人間の集落に住み着くようになりました。

オオカミにとっても危険が伴う狩猟とは違い、人間から貰う食料の方が安心して、そして安定して食料を得られることが嬉しかったことでしょう。

今となってはオオカミは人の飼う家畜を襲う動物として嫌がられていますが、この頃は人にとっても狩猟のパートナーとして受け入れられていたようです。

そして時代とともに徐々に人とオオカミとの距離が縮まり、オオカミの凶暴性が退化していったと考えられています。人はオオカミを狩猟のパートナーとして、オオカミは人から食料を貰えることで主従関係が明確化したと考えられています。

 

野生動物から番犬へ

犬は元々野生動物(野犬)でしたが、人が飼い慣らすことで家畜化していきました。人が犬と暮らすようになったのは約1万5000年前頃だと言われています。犬は人に慣れやすく、人の狩猟の手伝いが出来ることから徐々に家畜化していったと考えられています。

狩りで獲物を捕らえる狩猟文化から作物を育てて収穫する農耕文化へと人間の生活が変化したことで犬との関係も変化していきます。人の狩猟パートナーから、野生動物から人や家畜を守ったり、侵入者から守ったりする番犬としての役割が中心となってきました。

この頃はまだペットとしてではなく、番犬として人と一緒に暮らしていたようです。

 

犬の本能的な習性

さて、本題に戻りますが、人が犬とともに生活するうえで犬の生態・習性を知ることはとても大切なことです。野生での生態や習性、人間社会で生活するなかで変化した生態や習性をいくつか紹介します。

 

習性を知れば行動が理解できるね♬

群れで行動する

犬は元々オオカミと同じように群れで生活する動物です。群れとなって獲物を捕まえたり、外敵から身を守ったりしていました。

 

人と生活するようになってどう変わったの?

群れでの生活を望む習性は今でも変わっていません。ただし、見知らぬ犬同士ではなく、一緒に生活をする家族を群れ(仲間)だと認識しています。ですので、群れ(家族)のなかでも独りだと犬は寂しくて不安になってしまいます。

犬はいつも家族と一緒にいるのが幸せです。毎日散歩や触れ合いをたくさん行ない、家族の愛情を感じられるような生活を送ってあげましょう。

 

リーダーに従う、またはリーダーになる

愛犬からみたリーダーは飼い主です。しつけは褒めて伸ばすことがとても重要ですが、叱るときは叱ってしっかりとリーダーシップをとり、信頼関係を深めていきましょう。

しかし、群れの仲間(家族)がいつも言いなりになっているなど従属的な行動をとっていると犬は誰がリーダーか分からなくなります。そうすると、自分が群れのリーダーになろうとする意識が生まれます。リーダーになった自分に他の群れの仲間(家族)が従わないときは唸る・咬むなどをしてその力を誇示して群れを統制しようとします。

つまり、なんでも許してしまうと飼い主の言うことを聞かなくなるのです。

 

飼い主の言うことは絶対だね!

縄張りを守る

犬は縄張り意識が強い動物です。他の動物が自分の縄張りに入ってきた場合、威嚇・攻撃して侵入を防ごうとします。番犬として来客に吠えるのはこの習性からです。

見知らぬ人や他の動物が自分の縄張りにいつ入ってくるか、常に緊張や不安でストレスが溜まります。愛犬のストレスを軽減させるためにもなるべく人通りが少ない、物静かな場所にケージやハウスを作ってあげることをおすすめします。

家の中でも一緒だよ♬

 

まとめ

これまでの歴史の中で人の仕事を助けるため多くの力を貸してくれた犬ですが、ここ数十年で役割はさらに多岐に及びました。物理的な人の手助けだけではなく精神的に人の心の支えとなるようになってきています。

複雑化する人間社会に潤いを与え、家族の一員としての役割を担うようになっています。

犬の習性や本能を知ることで、犬に心地よい生活を提供し、人が上手に犬の生活をリードし絆を深め合えたら愛犬との暮らしが豊かに変わっていくでしょう。

 

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