【店長解説】失敗しない!犬のトイレトレーニング完全ガイド|6つの手順と成功のコツ

いぬのハナシ

現役ペットショップ店長、のあちです。

新しく家族になった子犬も、環境が変わった成犬も、トイレの失敗は多くの飼い主さんが直面するお悩みの一つです。

トイレトレーニングとは、単に排泄の場所を教えるだけでなく、愛犬と飼い主さんとの快適な共同生活を築くための、とても重要な第一歩です。失敗が続くと、飼い主さんにとっても、そして犬自身にとってもストレスになってしまいます。

私はこれまで、数多くの子犬・子猫と飼い主さんとのご縁を繋ぎ、様々な相談を受けてきました。その経験から、この記事では犬が混乱せず、スムーズにトイレの場所を覚えられるように、具体的な「6つの手順」に沿って、必要な準備からトレーニングの維持までを徹底的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、愛犬のトイレトレーニングに対する不安が解消され、「これならできる!」と自信を持っていただけるはずです。

犬のトイレトレーニングに必要な「準備」と「基本」

トイレトレーニングの前に必要なもの

実際にトイレトレーニングを始める前に準備しておくべきものを挙げていきます。

トイレトレー(トイレパッド)

まず、愛犬が排泄をする場所を固定するために、トイレトレーとトイレパッド(シーツ)は欠かせません。

サイズが合っていれば基本的にどれでも大丈夫ですが、私が店長として強くおすすめしたいのは、子犬のうちは「メッシュタイプ」のトイレトレーを使うことです。

なぜなら、子犬はなんでも遊び道具にしてしまいがちで、メッシュがないと「トイレシートをおもちゃだと勘違いして、ボロボロに噛みちぎってしまう」ケースが本当に多いからです。誤飲のリスクもありますし、メッシュで物理的にシートを守ってあげましょう。

また、シートの中には匂いが付いている「しつけ用」のものもあります。これを活用することで、「ここがトイレだよ!」と愛犬が認識しやすくなり、トレーニングの手助けになります。

ケージ(サークル)

「トイレトレーニングの成功はケージ(サークル)にかかっている」と言っても過言ではないほど、ケージは非常に重要な役割を果たします。

子犬にとって広すぎる空間、例えばリビング全体を自由に動ける状態にしてしまうと、様々な匂いが混ざり合い、「どこで排泄すればいいか」が分からなくなってしまいます。その結果、布団やソファなど、飼い主が困る場所で失敗してしまいます。

ケージの中にトイレと寝床(ベッド)を置き、最初は活動スペースを制限してあげましょう。犬は自分の寝床を汚すことを嫌がる習性があるので、この習性を利用して「寝床から離れたトイレで排泄する」ということを効率よく教えられます。

のあち店長
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ケージの重要性については別記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください!

トイレトレーニングスプレー

トイレトレーニングスプレーは、犬が好む匂いや、排泄を促す成分が含まれた、「トイレを教えるための誘導のような役割を果たしてくれます。

新しいトイレシートに少しだけスプレーしておくと、犬は「この匂いのするところで排泄すればいいんだ」と認識しやすくなり、成功率アップが期待できます。

ココがポイント!

失敗した場所や、トイレ以外の場所にスプレーをしてしまうと、犬はそこをトイレだと勘違いしてしまいます。必ず「トイレと決めた場所」のシートにだけ使うようにしましょう。
また、失敗した場所は、匂いが完全に消えるように、専用の消臭剤で徹底的に掃除することが大切ですよ!

トイレトレーニングベル

これは少し上級者向けのアイテムかもしれませんが、散歩でしかトイレをしない犬や、特定の場所でしか排泄しない犬にとって、「トイレに行きたい」という意思を飼い主に伝えるための道具になります。

散歩前にベルを鳴らしてから外へ連れ出す、といった訓練を繰り返すことで、犬は「ベルを鳴らす→トイレに行ける」と理解します。慣れてくると、自分でベルを鳴らして「トイレに連れて行って!」と知らせてくれるようになります。

「覚えさせるのが大変そう…」と感じるかもしれませんが、コミュニケーションの幅が広がるので、チャレンジしてみる価値は十分にあります。

トイレトレーニングの6つの手順

手順1:トイレ場所の決定

トイレトレーニングを始める前に、まず「ここが愛犬のトイレの場所だよ」と決めてあげることが大切です。

場所を決める際の重要ポイントは「変えないこと」です。

犬は一度覚えた場所を認識し続けます。

途中で「やっぱりあっちの部屋にしよう」と変えてしまうと、犬は「あれ?前はここだったのに」と混乱してしまい、トレーニングが振り出しに戻ってしまう可能性が高いです。

室内?それとも屋外?

どちらでも問題ありませんが、特に子犬の間は、寒暖差や天候に左右されず、すぐに連れて行ける室内に設置するのがおすすめです。

落ち着ける場所を選ぶ

トイレをしている間は、犬も無防備になるため、静かで人通りが少ない場所を選んであげましょう。リビングの真ん中や、頻繁に家族が通るドアのそばなどは避けた方が、犬は落ち着いて排泄できます。

家族みんなで共有する

トイレの場所を決めたら、家族全員でその場所を共有し、誰も勝手に変えたりしないように徹底しましょう。

ココがポイント!

成犬で「散歩中しかトイレをしない」という子もいますが、病気や災害などで散歩に行けないときのためにも、できれば「室内でも排泄できる場所」を決めておくことをおすすめします。

手順2:トイレ場所への誘導

場所が決まったら、次は愛犬をその場所へ連れて行きましょう。

犬がまだトイレの場所を覚えていない間は、飼い主さんが誘導してあげる必要があります。最初はリードを付けて連れて行くのが一番確実です。

トイレ場所へ誘導するタイミングが超重要!

犬が排泄したくなるタイミングを見計らって誘導しましょう。特に以下のタイミングは成功しやすいので、逃さずに連れて行ってあげてください。

  • 朝起きた直後
  • 寝起き(昼寝のあと)
  • 食事や水を飲んだあと
  • 遊び終わった直後

トイレの場所に着いたら、すぐに排泄しなくても、焦らず少し待ってあげましょう。

そして、もしそこで成功したら、次の手順にも繋がりますが、大げさなくらい褒めて「ここで排泄するのは素晴らしいことなんだ!」と教えてあげることが大切です。

ココがポイント!

犬を追い立てるように急いで連れて行ったり、緊張感を与えたりすると、排泄の意欲がなくなってしまいます。
優しく、「楽しい場所へ行くよ」という気持ちで誘導してあげてください。

手順3:トイレを認識させる

トイレの場所へ誘導するだけでなく、「今からトイレの時間だよ」ということを、合図(キュー)として教えてあげましょう。

これは、犬に「特定の言葉を聞いたら排泄する」ということを学習させる大切なステップです。

簡単な言葉を使う

トイレを促す言葉は、「シーシー」「ワンツー」「チッチ」など、飼い主さんが言いやすく、短くてシンプルな言葉を選びましょう。家族で統一して使うことが重要です。

言葉と行動を結びつける

トイレの場所に連れて行き、犬が実際に排泄をしている最中に、その言葉を静かに何度か繰り返して聞かせます。これを繰り返すことで、犬はその言葉と排泄という行動を結びつけて覚えます。

のあち店長
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ココがポイント!

排泄が終わるまで言葉を言い続けないようにしましょう。
終わった瞬間に「よくできたね!」と褒めるために、言葉は排泄中の合図として使い、終わったらすぐに褒める行動に移るのがコツです。

手順4:トイレを利用させる

これまでの手順を踏まえて、いよいよ愛犬にトイレを利用してもらいます。

成功したら「これでもか!」というくらい褒めてください!

犬がトイレで排泄をしたら、排泄が終わった直後に、最高の笑顔で「いい子だね!」「天才!」といった言葉とともに、優しく撫でたり、おやつ(ご褒美)をあげたりして、盛大に褒めてあげましょう。

タイミングを守る

朝起きた直後や食後、遊びの終わりなど、排泄しやすいタイミングを逃さずに、優しくトイレへ誘導しましょう。

誘導は優しく

威圧的な態度や大声で誘導すると、犬が緊張して排泄できなくなってしまいます。冷静に、穏やかに接することが大切です。

のあち店長
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ココがポイント!

もし、決めた場所以外で排泄してしまっても、絶対に叱ってはいけません

犬は「なぜ叱られたのか」を理解できず、「排泄すること自体がいけないことだ」と誤解してしまいます。すると、飼い主の見ていない場所(家具の裏やベッドの下など)に隠れて排泄するようになり、トレーニングがより難しくなってしまいます。

失敗したのを見ても、無視して、静かに、そして完全に匂いが残らないように片付けましょう。「失敗は無視、成功は盛大に」が、トレーニングの鉄則です!

手順5:トイレの利用を習慣化する

手順1から4までを繰り返し、成功率が上がってきたら、次は「習慣化」を目指しましょう。

習慣化のキーワードは、「ルーティン(規則正しい生活)」です。

時間を決める

食事や散歩の時間をなるべく一定にし、その後にトイレへ誘導する「決まった流れ」を作ってあげましょう。

犬は規則正しい生活を好む動物です。ルーティン化することで、犬自身も「この後はトイレの時間だ」と理解しやすくなります。

場所と環境は変えない

トイレの場所やケージの配置、使っているトイレシートの種類などは、できる限り変えないようにしましょう。

環境が変わると、せっかく覚えたトイレの記憶がリセットされてしまうことがあります。

ご褒美を調整する

最初はトイレ成功のたびにご褒美をあげていたかもしれませんが、慣れてきたら、少しずつご褒美を減らしたり、「撫でるだけ」にするなど、報酬の頻度を調整していきましょう。

のあち店長
のあち店長

ココがポイント!

トイレトレーニングの習慣化には、個体差があります。すぐに覚える子もいれば、数ヶ月かかる子もいます。もし成功率がなかなか上がらなくても、「うちの子には無理かも…」と落ち込まないでください。

一番大切なのは、飼い主さんが諦めずに続けることです。愛犬のペースに合わせて、少しずつでも上達したら、その成長を褒めてあげてください。

手順6:トイレトレーニングの維持

トイレトレーニングが成功し、愛犬が自発的にトイレへ行くようになったら、おめでとうございます!これで一安心ですが、この習慣を一生ものにするために、「維持」のステップが大切になります。

維持の方法は、基本的には手順5で確立したルーティンを守り続けることです。

環境を変えない

習慣化の段階と同じく、トイレの場所やケージの配置を不用意に変えないようにしましょう。

生活リズムを大きく崩さない

食事や散歩の時間が大きくずれると、排泄のタイミングもずれてしまい、失敗に繋がる可能性があります。なるべく一定のリズムを保つように心がけてください。

時々褒めることを忘れない

習慣化したらご褒美の頻度は減らしますが、時々思い出したように大げさに褒めてあげると、「やっぱりここでやると良いことがあるんだ!」という気持ちがリフレッシュされ、習慣が長続きします。

のあち店長
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ココがポイント!

慣れてきた頃に、急に失敗が増える「後戻り」をすることがあります。これは、環境の変化や体調不良、または成長による一時的なものかもしれません。

もしそうなったら、「手順1」に戻って、もう一度最初から丁寧に接してあげてください。

トイレで排泄をする犬

トイレトレーニングの成功のためのポイント

犬の年齢による違いを理解しよう

トイレトレーニングの進め方は、実は愛犬の年齢や体の大きさによって少し変える必要があります。

子犬の場合

生後すぐの子犬は、膀胱の機能が未熟で、排泄間隔が非常に短いです。(およそ「月齢+1時間」と言われることもあります)。トイレを理解していないというより、体が未熟で我慢できないのが理由です。

そのため、失敗しても叱らず、成功しやすいタイミングで頻繁にトイレへ連れて行くことが成功への近道です。

成犬の場合

過去に失敗経験があったり、屋外排泄の習慣がついていたりするケースが多いです。

一度習慣がついてしまうと修正に時間がかかるため、特に「成功したら、子犬以上に大げさに褒める」ことが大切です。

健康状態がトレーニングに影響することも

トイレトレーニングが順調に進んでいたのに、急に失敗が増えたり、排泄の頻度が異常に高くなったりした場合、それはトレーニングの問題ではなく、健康状態の変化が原因かもしれません。

例えば、膀胱炎や腎臓の病気、下痢などの体調不良がある場合、犬は自分の意思とは関係なく排泄をコントロールできなくなってしまいます。

のあち店長
のあち店長

ココがポイント!

もし「昨日までできていたのに…」というような急な変化があったら、まずはトレーニングを一旦お休みし、動物病院に相談してあげてください。病気の治療が最優先です。

体調が回復してから、また無理のないペースでトレーニングを再開しましょう。

まとめ

長い記事になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます!

「トイレトレーニングは根気勝負!」…そう言われると気が重くなるかもしれませんが、愛犬は必ず「成功したい」と思っています。

大切なのは、「1日で完璧」を目指すことではなく、「昨日よりほんの少しでも上達したら、盛大に褒めてあげる」という、飼い主さんの広い心です。

店長としてたくさんのワンちゃんを見てきた私から見ても、トイレトレーニングの成功は、愛犬との信頼関係を築く上で最も重要なステップの一つです。焦らず、愛犬のペースに合わせて、「成功は褒める、失敗は静かに無視」を徹底して続けていきましょう。

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