現役ペットショップ店長、のあちです。
トイプードルといえば、近年では不動の人気No.1の犬種で、ぬいぐるみのような可愛さで、「賢くて飼いやすい犬種」の代表格です。
でも……実は私がお店で接する飼い主さんたちからは、こんな切実な声をよく耳にします。 「うちの子、わざと粗相をするんです」 「家族の中で人を見て態度を変える、ずる賢いところがあって……」
中には「うちの子、もしかして性格が悪いの?」と本気で悩んでしまう方もいらっしゃるほど。
実は、その「ずる賢さ」こそが、トイプードルが人間の2〜3歳児並みの高い知能を持っている証拠なんです。彼らは頭が良すぎるがゆえに、飼い主さんを「試したり」「操ったり」するのがとっても上手です。
この記事では、店長である私が現場で見てきた「トイプードルの知能犯な行動パターン」を解説します。

トイプードルの人気と魅力
人気の理由
ぬいぐるみのような可愛らしい見た目やくるくるとした被毛、整った目鼻立ちが16世紀頃からフランスの貴族を中心に人気になり、現代でも圧倒的な人気を誇っています。
店長として多くのお客様をご案内する中で、特に喜ばれるポイントは以下の3つに集約されます。
毛が抜けない、ニオイが少ない
トイプードルはシングルコート(皮膚から生えている被毛が1種類)なので、抜け毛が少ないのが特徴です。そのため「床に抜け毛が落ちて気になる」「洋服に抜け毛がつく」ようなことはほとんどありません。
また、通気性が良く比較的臭いが出にくい、体臭の少ない犬種だと言われています。
季節の変わり目にも被毛が生え変わることはなく、ずっと伸び続けることになり、毛玉が出来やすくなるので1ヶ月~2ヶ月に一度はトリミングサロンでカットが必要となります。
豊富なカラー
レッドやアプリコットのような茶系のカラーが一般的でとても人気がありますが、実はそれ以外にもカラーは豊富にあります。
茶系
レッド・アプリコット・ブラウン など
黒系
ブラック・ブルー・グレー など
薄白系
ホワイト・シルバー・クリーム・カフェオレ など
と、合計で14色あるとも言われています。

シルバーは赤ちゃんの時はブラックに近くて徐々にシルバー色に変化していくよ♪
IQが高い・賢い
全犬種中、ボーダーコリーに次ぐ第2位の知能(※諸説あり)を持つと言われています。
人間の2〜3歳児に相当する知能は、しつけを「遊び」に変えてしまうほどです。
しかし、いくら賢い犬種だと言っても、当然生まれた瞬間から何でも出来るわけではありません。子犬の頃から何もしつけをしなければ何も覚えることができません。賢いという長所は一切見せないまま成長することになります。
しかし、この「良すぎる頭」が、時として飼い主さんを困らせる「ずる賢さ」に変わることがあるのです……。
「ずる賢い」トイプードルの行動パターン
学習能力があり、洞察力も観察力も備えているトイプードルはとても賢く、しつけもしやすい犬種です。しかし、子犬の時期からしっかりとしたしつけがとても重要になります。
もし、その学習能力や洞察力が悪い方向に発揮された場合、「ずる賢い」犬になってしまうことが容易に想像できてしまいます。
家族の中で「序列」を勝手に決める
「パパの靴下は噛むけれど、ママの言うことは絶対聞く」なんてことはありませんか?
彼らは家族一人ひとりの反応を冷静に分析し、「この人には甘えていい」「この人は怒ると怖い」と使い分けています。
相手によって自分の立場が上だと認識して立ち回ることがあります。人を見て態度を変えるその姿は、まさに知能犯そのものです。
かまってほしくて「わざと」トイレを失敗する
普段は完璧なのに、飼い主さんが忙しくしている時に限って目の前で失敗する……。これは、怒られてもいいから「自分を見てほしい」という、計算高いアピールです。
飼い主に「もっと遊んでほしい」「もっと構ってほしい」と望むあまり、わざとトイレを失敗することがあります。
トイレをわざと失敗することで「ダメでしょ!」と声をかけてくれる、名前を呼んでくれる、気に掛けてくれると思っています。
「食べないフリ」をして、美味しいものを引き出す
「ドッグフードを出しても、プイッと横を向くんです」というご相談をよく受けます。
実はこれ、トイプードルが「これを我慢していれば、もっと美味しいおやつが出てくるはずだ」と計算しているパターンが多いんです。
飼い主さんの心配する顔をしっかり観察して、駆け引きを楽しんでいるんですね。

ココがポイント!
食べないからといって、すぐにおやつを足すのは彼らの「思うツボ」です(笑)。
偏食に悩んでいるなら、まずはトイプードルの食いつきを徹底研究した高品質なフード、例えば以下に紹介するような「バーキングヘッズ」などを試し、「出されたものを食べることが一番の幸せ」と教えてあげましょう。
知能犯なトイプーも思わず完食!イギリス発「バーキングヘッズ」
「トイプードルがごはんを食べてくれない…」と悩む飼い主さんに、私が真っ先におすすめしているのが、イギリス生まれの「バーキングヘッズ(Barking Heads)」です。
トイプードルの偏食は、単なるわがままではなく「もっと美味しいものが出てくるはず」という知能犯な計算であることも多いもの。そんな愛犬との知恵比べに終止符を打ってくれるでしょう。
「ずる賢い」を「賢い」に変える3つの接し方
無視をする
わざと粗相をした時や、構ってほしくて吠える時があります。ここで反応すると彼らの「作戦勝ち」です。
心を鬼にして、目も合わせず、無言でその場を去りましょう。「この行動をしてもメリットがない」と学習させることが第一歩です。
たとえば名前を呼んで「●●ちゃん!ダメでしょ!」なんて言ってはいけません。「名前を呼んでもらえた」や「見てもらえた」と思い、嬉しくなり繰り返すようになります。
指示を出してから要望に応える
「おやつちょうだい」や「遊んで」という要求にすぐ応えていませんか?
必ず「オスワリ」や「フセ」、「待て」などの指示を出し、「飼い主の指示に従ったから報酬(遊び・おやつ)が得られた」と覚えさせましょう。
知育玩具で頭を使わせる
ずる賢い行動をするのは、体力と知能を使い道がなく余っている状態です。
フードを隠して探させるノーズワークや、頭を使う知育玩具を与えることで、その高い知能を知育玩具に向けさせてあげましょう。
知育玩具といえばコング!
中におやつや専用ペーストを詰めれば、ワンちゃんは必死に考え、工夫して食べようとします。
この「頭を使う時間」こそが、ずる賢さを「正解を見つける賢さ」に変えるトレーニングになるんです。

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まとめ
圧倒的な人気ナンバーワン犬種でもあるトイプードルは初心者にも飼いやすい犬として有名で、頭がよく抜け毛も少ない、飼い主にも愛情深く従順で、一緒に生活していく家族としてとても優秀な犬種です。
しかし、その一方で学習能力が良すぎるがゆえ、悪知恵も働くため、しっかりとしたしつけが必要となります。
むやみに叱るのではなく、「どうすれば褒めてもらえる?」を考えさせ、学習させて褒めながらしつけをしていきましょう。

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トイプードルのような賢い犬種ほど、間違ったしつけをしてしまうと、逆効果になったり人間不信に繋がったりすることがあります。
せっかくの「賢さ」を「悪知恵」に変えないために、「やってはいけない犬のしつけ」についても、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。



