現役ペットショップ店長、のあちです。
ペットショップの店員から「チワワは散歩が要らない」と聞いたことはありませんか?私の会社でもそのように説明している人を見かけたことがありますが、本当に「チワワは散歩が不要」なのでしょうか。答えはNOです。
チワワは小さな体と愛らしい外見から、「散歩が不要」と誤解されがちですが、実際には適度な散歩が欠かせません。また、「チワワは吠えやすい」という特性もよく耳にします。本記事では、なぜチワワに散歩が必要なのか、チワワが吠えやすい理由を詳しく解説していきます。
「チワワは散歩不要」は嘘
「チワワは散歩が不要」と言われる理由
チワワが「散歩が不要」と言われる理由にはいくつかの誤解や誤った認識が含まれています。ひとつずつ挙げてみます。
身体が小さいため
最も小さな犬種で有名なチワワは、非常に小さな体のため、他の犬種ほど多くの運動を必要としないと思われています。そのため、家の中で走り回るだけの運動で十分と考える人が多いです。
室内での活動が多い
小さな体ゆえ、狭いスペースでも活発に動くことができます。そのため、家の中だけで充分な運動ができると考えられています。特にアパートやマンションなどの住環境では「散歩が不要」と見なされることがあります。
寒さや暑さに弱い
チワワは寒さや暑さに弱く、天候が極端な日には外出を避けるべきという認識があります。これが「散歩が不要」という誤解を生む原因の一つとなっています。
一部の情報源による誤解
ペットショップやインターネット上の情報で、チワワが「散歩が不要な犬種」として紹介されていることがあり、これが誤解を広めています。
私もこの業界に来たばかりのときは
教えられたまま言ってました…。
ではなぜ、ペットショップでは「チワワに散歩は必要ない」と紹介してしまうのかと言うと、一般的に犬や猫を購入してもらうハードルを下げるために、「世話が簡単で手間がかからない」と説明をすることがあります。「散歩が不要」と付け加えることで、「チワワの飼育が簡単で飼いやすい」という印象を与え、購入を促進しようとしているからです。
散歩の重要性
散歩はチワワに限らず、すべての犬にとって重要で、適度な運動は健康維持、ストレス解消、精神的な刺激にとても役立ちます。これから散歩がもたらすメリットと散歩不足がもたらす影響を挙げてみます。
散歩がもたらすメリット
- 運動不足の解消:散歩は溜まったエネルギーを発散させるために重要です。適度な運動がストレス解消やエネルギーの発散に役立ちます。運動不足はストレスを溜め、問題行動(吠え癖や咬み癖)を引き起こす可能性があります。
- 社会化:散歩中に他の犬や人と触れ合うことで社交性が育まれ、社会化が進みます。これは不安や攻撃的な行動を防ぐのに役立ちます。
- 精神的な刺激:散歩は新しい匂いや環境に触れることで、犬の精神的な刺激を与えます。これが知的好奇心を満たし、退屈を防ぎ、充足感が得られます。
- 身体の健康維持:散歩は肥満防止や筋肉の維持、関節の病気防止に役立ちます。適度な運動が健康を保つために必要です。
- 基本的なしつけの練習:散歩中に「待て」や「来い」などの基礎的なコマンドを練習することで、トレーニングの一環として散歩を活用することができます。
- 一緒に過ごす貴重な時間: 散歩は飼い主と犬が一緒に過ごす大切な時間です。仕事などで留守番をさせているなら尚更です。この散歩の時間を通じて、絆を深めることができます。
散歩不足がもたらす影響
- 肥満:運動不足はカロリー消費が少なくなるため、肥満のリスクが高まります。肥満は糖尿病、心臓病、関節炎などの健康問題を引き起こす可能性があります。
- 筋力の低下:散歩によって筋肉を使わないと、筋力が低下し、筋肉の発達が不十分になります。これにより、関節や骨に負担がかかりやすくなります。
- 心肺機能の低下:散歩は心臓と肺の健康を維持するために重要です。運動不足は心肺機能の低下を招き、全体的な体力の低下を引き起こします。
- 消化機能の低下:運動は消化を促進します。散歩不足は消化不良や便秘の原因になることがあります。
- ストレス:散歩は犬にとって重要なストレス解消手段です。運動不足や外の刺激が不足すると、犬はストレスや不安を感じやすくなります。
- 退屈:散歩は新しい匂いや音、環境を探索するきっかけになり、犬の知的好奇心を満たします。散歩がないと退屈を感じ、問題行動を引き起こすことがあります。
- 過剰なエネルギー:散歩不足はエネルギーが余ってしまう原因になります。これにより、過剰な吠え、家具を噛む、庭を掘るなどの問題行動を起こす可能性があります。
- 社会化の欠如:散歩を通じて他の犬や人と交流することで、犬は社会的なスキルを学びます。散歩不足は社会化の機会を減らし、他の犬や人に対する恐怖や攻撃的な行動を引き起こすことがあります。
散歩不足の具体的な症状
- 体重増加
- 無気力や疲れやすさ
- 過剰な吠えや咬み癖
- 家具や物を破壊する行動
- 分離不安の増加
- 攻撃性の増加
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チワワは吠えやすい犬種?
「チワワは散歩が不要」と同様に「チワワは吠えやすい犬種」というのも、ペットショップでよく耳にします。たしかに、体が小さい犬種は自分を大きく見せたい気持ちから吠えてしまうことはあります。しかし、「チワワは吠える犬種」だとは言い切れない、と私は考えています。
「チワワは吠えやすい犬種」というのは一部真実ですが、個体差や環境、飼い主の対応次第で大きく変わります。適切な社会化、しつけ、運動をしっかり行うことで、吠えやすさをコントロールすることができます。
チワワが吠えやすい理由
- 警戒心が強い:犬種の中で一番小さな体のチワワは、自分を守るために警戒心が強いことが多く、見知らぬ人や音に敏感に反応します。
- 飼い主への忠誠心:飼い主を守ろうとする気持ちから、吠えて危険を知らせようとします。
- 有り余ったエネルギー:チワワは小さな体ながらエネルギッシュで、退屈すると吠えることでストレスを発散しようとすることがあります。
吠えやすさは個体差がある
チワワが吠えやすいかどうかは、その性格、社会化の程度、トレーニングと環境によって大きく異なります。チワワの中でも性格は様々で、非常に穏やかでほとんど吠えない個体もいれば、警戒心が強くよく吠える個体もいます。子犬の頃から適切に社会化され、様々な環境や人に慣れているチワワは、見知らぬ状況に対して過剰に吠えることが少なくなります。また、飼い主が適切なトレーニングを行い、吠えることに対して正しい対処をしている場合、吠え癖を抑えることができます。逆に、吠えるたびに飼い主が過剰に反応する環境では、吠え癖が悪化することがあります。つまり、チワワが吠えるかどうかは、個々の性格とともに、飼い主の対応や社会化の方法によって大きく影響されるのです。
吠えさせないための対処法
チワワが吠えるのを防ぐためには、いくつかの対処法があります。
まず、早期の社会化が重要です。子犬の頃から他の犬や人に慣れさせることで、警戒心を和らげ、過剰に吠えることを防ぎます。次に、ポジティブな強化トレーニングを行うことが効果的です。吠えない行動を強化することで、望ましい行動を習慣化させることができます。
ここで言う「ポジティブな強化トレーニング」とは、良い行動をしたときにご褒美をあげて、その行動をもっとするように教える方法です。たとえば、チワワが吠えずに静かにしているときに、おやつや褒め言葉をあげることで、その行動がいいことだと教えます。これを繰り返すことで、吠えずに静かにしていることが良いことだと犬に覚えさせます。簡単に言うと、犬が良い行動をしたときにご褒美をあげて、その行動をもっとしてもらうようにするトレーニング方法です。
また、十分な運動と精神的刺激を与えることも重要です。散歩や遊びを通じてエネルギーを発散させることで、ストレスや退屈からくる吠えを防ぎます。さらに、要求吠えに対しては無視することが有効です。吠えたときに反応せず無視することで、吠えても意味がないことを学ばせることができます。これらの対処法を組み合わせることで、チワワの吠えを効果的に抑えることができます。
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散歩不足が吠えやすさに繋がっている可能性
犬が散歩をしないこと、または散歩が足りていないことで吠えやすくなっている可能性はあります。チワワに限らず散歩不足は犬の行動に様々な影響を与え、結果として吠えることが増える場合があります。
まず、散歩は犬のエネルギーを発散させる重要な手段です。運動不足になると余ったエネルギーを消費するために吠えやすくなります。また、散歩は新しい匂いや音、景色を探索する機会を提供し、精神的な刺激となります。これらの刺激がないと犬は退屈し、退屈を紛らわせるために吠えることがあります。
さらに、散歩はストレス解消にも役立ちます。運動不足や精神的な刺激の欠如は犬にとってストレスとなり、その結果として吠えやすくなります。散歩を通じて他の犬や人と触れ合う機会が減ると、社会化が進まず、見知らぬものに対して過剰に反応して吠えることがあります。
また、散歩は飼い主と犬が一緒に過ごす大切な時間であり、この時間が減ると犬は飼い主の注意を引くために吠えることがあります。
このように、散歩不足が原因で吠えやすくなっている可能性も大いにあり得る話だと思います。
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まとめ
チワワに散歩が不要というのは誤解であり、適度な運動と精神的刺激は健康維持に欠かせません。また、吠えやすい性質も理解し、適切な対処をすることで、チワワとの生活はさらに豊かなものになります。チワワの特徴をしっかりと理解し、愛情を持って育てていきましょう。