ペットショップ店長、のあちです。
ペットショップの店頭に立っていると、初めてペットをお迎えしようと考えているお客様から、よくこんなご相談をいただきます。
「今までペットを飼ったことがないんですけど、初めてなら犬と猫、どっちがいいんでしょうか?」
これ、実は永遠のテーマですよね。 結論からお話しすると、どちらが良いかに「正解」はありません。
私たちスタッフは、お客様のご家族のライフスタイルや理想の暮らし方を丁寧にお伺いしながら、「それなら、ワンちゃんとの生活の方がイメージに近いかもしれませんね」といった風に、そっと背中を押してあげるガイドのような役割をしています。
もちろん、犬種や猫種によって性格や飼いやすさは千差万別で、それを話し出すと一晩中かかってしまいます(笑)。
そこで今回は、もっとシンプルに! 「自分にはどっちが向いているのかな?」と迷っているあなたへ、5つの質問をまとめてみました。
ペットショップ店長が聞く「5つの質問」
質問①「お休みの日に一緒に外出したり、外で遊びたいですか?」
もし、あなたの答えが「YES!」なら、おすすめは断然、ワンちゃんです。 ここで決まりと言ってもいいくらいです(笑)。
週末に公園へ出かけたり、ドッグランで愛犬が無邪気に走り回る姿を眺めたり…。そんなアクティブな休日は、犬を飼う最大の楽しみの一つですよね。最近ではワンちゃん同伴OKなカフェやキャンプ場も増えているので、お出かけの楽しみは無限に広がります。
「毎日の散歩」が不安な方へ
「外で遊びたいけど、仕事がある日に毎日散歩に行くのは自信がないな……」という方もいらっしゃいますよね。実はペットショップでも、このご相談はとっても多いんです。
正直にお伝えすると、「散歩が全く不要な犬」はいません。散歩はただの運動ではなく、外の空気を吸ってリフレッシュしたり、社会性を身につけたりすることで、噛み癖や無駄吠えといったストレスからくるトラブルを防ぐためでもあるからです。
でも、安心してください。「毎日それほど長い距離を歩かなくても満足してくれる犬種」というのも存在します。
ライフスタイルに合わせて、運動量が比較的少なめな小型犬を選んだり、お家の中での遊びを工夫したりすることで、無理なくワンちゃんとの生活を楽しむことは十分可能です。

ココがポイント!
最初は「行かなきゃ」とか「大変だ」と思う散歩も、愛犬が尻尾を振って喜ぶ姿を見ているうちに、飼い主さん自身が「いい気分転換になる!」と仰るケースをたくさん見てきました。
散歩のあとに、愛犬の汚れた足をサッと綺麗にしてあげられるグッズがあれば、お出かけのハードルはもっと下がりますよ。
お家の中を「最高のドッグラン」にする工夫
お家の中でもボール遊びや引っ張りっこをして、エネルギーを発散させてあげたいですよね。
でも、一般的なフローリングだと、ワンちゃんが踏ん張った時に滑ってしまうのが心配です。実は、室内での転倒や滑りは、膝の関節(パテラ)や腰への大きな負担に繋がることがあります。
そんな飼い主さんの願いを叶えてくれるのが、フロアコーティングです。
市販のマットを敷き詰めるのも一つの手ですが、お掃除のしやすさや、お部屋の見た目をそのままに保ちたいなら、コーティングが一番の近道です。
猫の場合
一方で、猫を連れてのお出かけは、かなりハードルが高めです。 猫は「自分のテリトリー」を大切にする動物です。
知らない場所へ連れて行かれることは、彼らにとって大きなストレスになることが多いので、基本的にはお家の中で一緒にまったり過ごすスタイルになります。

質問②「近所迷惑にならないか不安ですか?」
「マンションだから騒音が心配」や「ご近所トラブルは絶対に避けたい」などの不安をお持ちの方はとても多いです。
音の大きさを単純に比較すれば、確かにワンちゃんの方が声に力強さがあるため、「どちらかと言えば猫」という選択になるかもしれません。
ただし!ここでお伝えしたい大切なことが2つあります。
「犬はしつけで静かになる」ということ
「犬=吠えてうるさい」というのは、実は誤解です。
ワンちゃんが吠えるのには必ず理由があります。縄張りを守りたいのか、構ってほしいのか、あるいは退屈なのか。
その理由を理解し、適切にしつけをしてあげれば、マンションでも隣室に気兼ねすることなく穏やかに暮らすことは十分可能です。
「この子は吠えるから無理」と諦める前に、しつけで解決できる可能性があることを知っておいてくださいね。
心に余裕ができるしつけフード
しつけを頑張ることはもちろん大切ですが、まずはワンちゃん自身がリラックスできる状態を作ってあげることが、解決への一番の近道です。
そこで、多くのドッグトレーナーも注目しているのが、毎日の食事から心の健康をサポートする「無駄吠えのしつけプラス」です。
このフードには、リラックス成分の「テアニン」や幸せホルモンの原料になる「トリプトファン」、さらにストレスを軽減する「GABA」などがたっぷり配合されています。
「猫なら絶対に静か」というわけではない
「静かそうだから猫にする」という理由だけで選ぶのは、ちょっと危険です。
猫ちゃんだって、夜中にテンションが上がって走り回るいわゆる「運動会」を始めたり、発情期や甘えたい時に想像以上の大きな声で鳴くこともあります。
また、音以外の「近所迷惑(退去時のトラブル)」として注意したいのが、壁紙や柱での爪とぎです。
猫ちゃんの本能的な行動ですが、対策をしないと部屋中がボロボロになってしまうことも……。もちろん、これも適切な「爪とぎ場所」を用意してあげるなどの工夫で防ぐことができます。

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質問③「かまってちゃんは好きですか?」
家に帰った時、「全力で喜んで迎えてほしい!」や、リビングでくつろいでいる時は、「いつも隣にいてほしい!」と思っているのであれば、迷わずワンちゃんをおすすめします。
ワンちゃんとの距離感
ワンちゃんにとって、飼い主さんは「群れのリーダー」です。常にあなたの動きを目で追い、尻尾を振ってアピールしてくれる姿は、たまらなく愛おしいものです。
もちろん、四六時中ずっと構っていなければいけないわけではありません。大人になれば一人で静かに寝ている時間も増えますが、基本的には「いつでもどこでも一緒がいい!」という、一途な愛を注いでくれるのがワンちゃんの魅力です。
猫ちゃんとの距離感
一方で、猫ちゃんとの関係はもう少し「自立したパートナー」に近い感覚です。猫ちゃんは、自分の気分を何よりも大切にします。こちらが「遊びたい!」と思っても「今はその気分じゃない!」と断られることもよくあります。
逆に、パソコン作業に集中している時に限ってキーボードの上に乗ってきたりと、その「ツンデレ」な距離感が猫好きにはたまらないポイントでもあります。
猫自身の気分次第で甘えてくるので、付かず離れずのスマートな関係を好む方にはぴったりです。

ココがポイント!
もちろん、犬の中にも「一人の時間が好き」な子がいますし、猫の中にも「犬みたいにずっと付いてくる」甘えん坊な子がいます。
「いつでも全力で甘えてきてほしい!」という方はワンちゃんを、「向こうが甘えたい時だけ存分に可愛がりたい」という方は猫ちゃんを選ぶと、お互いにストレスなく暮らせるかもしれません。
質問④「飼ってからの費用を抑えたいですか?」
こう聞かれたら、ほとんどの方が「そりゃそうだ!」と答えるはずです。
命を預かる以上、日々のフード代だけでなく、健康を守るための費用がどうしてもかかってきます。ここを事前に把握しておくこともとても重要です。
結論から言うと、生涯かかる費用は、一般的にワンちゃんの方が高くなる傾向にあります。
ワンちゃんにかかる主な費用
ワンちゃんの場合、法律で義務付けられている「狂犬病予防接種」に加え、毎年の「混合ワクチン」、そしてフィラリアやノミ・ダニの予防薬が必須となります。これらは体重が重くなるほど、薬代も上がっていきます。
さらに、トイ・プードルやシュナウザーといった毛が抜けない犬種は、お家でのシャンプーだけでは追いつきません。月に1回程度のトリミング代が必要になり、これが意外と大きな出費になります。
猫ちゃんにかかる主な費用
一方、猫ちゃんは狂犬病の注射が不要で、混合ワクチンもワンちゃんに比べると少しリーズナブルなことが多いです。
最近では完全室内飼いでもノミ・ダニ対策をする方が増えていますが、ワンちゃんのように「トリミング必須」という種類は少ないため、月々のランニングコストは比較的抑えやすいと言えます。

猫のワクチンについてはこちらをご覧ください。

質問⑤「厳しく叱り、優しく褒められますか?」
最後の質問は、ズバリ「しつけに向き合う覚悟があるか」です。
ワンちゃんと猫ちゃんでは、学習の仕方が全く違います。
ワンちゃんの場合
ワンちゃんは、飼い主さんとのコミュニケーションを通じてルールを学ぶのがとても得意な動物です。
いけないことをした時は、その場でハッキリと「ダメ!」と伝え、上手にできた時はこれ以上ないくらい「いい子!」と褒めてあげる。
この「メリハリ」をしっかりつけることで、ワンちゃんはあなたを信頼し、無駄吠えやトイレの失敗、いたずらなどの問題行動は驚くほど減っていきます。

しつけについてはこちらをどうぞ♪

猫ちゃんの場合
一方、猫ちゃんはワンちゃんのように「飼い主さんを喜ばせるために芸を覚える」といった性質はあまり持っていません。そのため、猫ちゃんを「厳しく叱って覚えさせる」というのは、実はあまり効果がないどころか、嫌われてしまう原因にもなりかねません。
猫ちゃんの場合は、しつけを頑張るというよりも、「失敗させない環境をこちらが作る」のが基本です。
しつけに自信がない、あるいは、動物の自由奔放な姿をそのまま愛したいという方は、猫ちゃんの方がパートナーとして楽に感じられるかもしれません。
飼い主さんの「生の声」
「みんな、しつけや費用はどうしてる?」と不安になったら、同じ犬種・猫種の飼い主が集まるQ&Aサイト「DOQAT」を覗いてみませんか?
ネット検索では見つからない、先輩たちのリアルな体験談が満載です
それぞれの暮らしをイメージしてみよう
5つの質問を終えて、なんとなく「自分はこっちかな?」という予感はしてきましたか?最後に、犬と猫の飼い方の根本的な違いを、私の経験からポイントごとに整理しておきますね。
犬との暮らし
ワンちゃんは、まさに「家族の一員」として常にあなたと同じ歩幅で過ごすパートナーです。
- 手がかかるが、絆が生まれる:
毎日の散歩、社会性を育むしつけ、日々のケアなど、手がかかるのは事実です。でも、その時間があるからこそ、それ以上の強い絆が生まれます。 - ルーティンを守る:
犬は規則正しい生活を好みます。決まった時間の散歩や食事など、犬中心の生活リズムを楽しむ余裕がある方にぴったりです。 - 社交的:
飼い主さんと一緒にいたい、遊びたい!という欲求が強いので、ペットと密にコミュニケーションを取りたい方にはこれ以上ない存在です。
猫との暮らし
猫ちゃんは、あなたの生活にそっと寄り添い、お互いのプライバシーを尊重し合えるパートナーです。
- 世話が比較的楽:
お散歩が不要で、トイレも一度覚えれば自分で行ってくれます。忙しく働く方や、家での時間を静かに過ごしたい方にとっては、非常に飼いやすいのが魅力です。 - 独立心が強い:
猫は飼い主に依存しすぎることなく、自分の時間を楽しむことができます。忙しいライフスタイルの方には向いています。適度な距離感があるからこそ、ふと甘えてきた時の愛おしさは格別です。 - 比較的静か:
基本的には静かで、室内で完結した生活を送るため、都会のマンションなど限られたスペースでもお互いストレスなく暮らせます。

犬種・猫種図鑑で調べてみよう
同じ犬・猫でも、種類によって性格や必要なケアは驚くほど違います。
パラパラとページをめくりながら、新しい家族との暮らしを想像するのは、お迎え前の最高に幸せな時間です。
まとめ
結局のところ、犬が「一緒にお出かけできる」から、猫が「世話が楽」だからという理由だけで選ぶ必要はありません。
大切なのは、この記事を読んでいるあなたが、「家に帰ったときに、どちらが待っていてくれたら、明日も頑張れるか」という直感です。
どちらを選んでも、そこには必ず新しい発見と幸せな毎日が待っています。もし「まだ決められない!」と迷うことがあれば、実際に保護犬・保護猫の譲渡会に行ってみたり、ショップで触れ合ってみたりして、自分の中の感覚を確かめてみてください。


