【愛犬の臭い対策完全版】原因から消臭グッズまで徹底解説!

いぬのハナシ

ペットショップ店長、のあちです。

「あれ?うちのワンコ、なんだか最近臭う気がする…」と感じたことはありませんか?

大切な愛犬との暮らしで、気になるのがニオイの問題です。原因が分からず、どう対策したらいいか悩んでいる方もいるかもしれません。

犬の臭いには様々な原因があり、放置すると悪化することもあります。しかし、正しい知識と対策を行えば、気になる臭いを軽減し、愛犬とのより快適な生活を送ることができます。

この記事では、犬が臭う主な原因を徹底解説します。その上で、今日からすぐに始められる具体的な対策方法を詳しくご紹介します。さらに、日々のケアをサポートするおすすめの消臭グッズも厳選して紹介します。

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犬が臭う主な原因

体臭

私たち人間と同じように、犬も体から特有のにおいがします。このにおいの主な原因は、皮膚から分泌される皮脂という油分です。

皮脂自体が臭うわけではない

皮脂自体は、実はそんなに強烈なにおいはありません。しかし、皮脂が皮膚の表面に出てきて、空気中の酸素に触れたり、皮膚にいる常在菌という細菌によって分解されたりすると、におい物質に変わります。

例えるなら、時間が経った油が酸化して、ちょっと嫌なにおいがするのに似ています。

犬には、人間とは違う汗腺がある

さらに、犬には人間のような全身に汗をかく汗腺(エクリン腺)は肉球など限られた場所にしかありません。その代わりに、アポクリン腺という特殊な汗腺が全身にあります。

このアポクリン腺から出る汗は、ベタベタしていて、タンパク質や脂質などの成分を多く含んでいます。この汗も、皮膚の常在菌によって分解されると、独特のにおいを発生させる原因になります。

犬の体臭の原因をまとめると…

・皮膚から出る油分(皮脂)が酸化したり、細菌に分解されたりしてできる臭い
・全身にある特殊な汗腺(アポクリン腺)から出る汗が細菌に分解されてできる臭い

犬の犬種や年齢、皮膚の状態、食事、生活環境などによって、体臭の強さは大きく変わってきます。

例えば、皮脂の分泌が多い犬種や、皮膚が脂っぽい子は、どうしても体臭が強くなりやすい傾向があります。

口臭

犬の顔が近づいてきたとき、「ちょっとにおうかも?」と感じるときはの口臭が原因かもしれません。

一番多い原因は「口の中の汚れ

人と同じように、犬も食べかすが歯に残ると、歯垢(しこう)と呼ばれるネバネバとした汚れになります。この歯垢を放っておくと、硬くなって歯石(しせき)に変わります。

歯垢や歯石の中にはたくさんの細菌がおり、これらの細菌が出すガスが口臭の主な原因となります。特に、歯周病が進行すると、さらに強い口臭が発生することがあります。

食べた物も関係ある

食べた物の臭いが一時的に口に残ることもあります。また、消化が良くないフードを食べていたり、胃腸の調子が悪いと、それが原因で口臭につながることもあります。

病気のサインの可能性も

口の中の病気(腫瘍など)や、内臓の病気(腎臓病、肝臓病など)が口臭の原因になっていることもあります。

いつもと違う、ひどい口臭が続く場合は、念のため動物病院で診てもらうと安心です。

こちらの記事もご覧ください♬

犬の口臭の原因をまとめると…

・歯垢、歯石:細菌の繁殖によるガスの臭い
・歯周病:歯茎の炎症や膿による強い臭い
・食べ物:一時的なにおいや消化不良による臭い
・消化不良:胃腸の不調による臭い
・病気:口の中の病気や内臓の病気の可能性も

耳の臭い

主な原因は「耳の汚れ」と「炎症」

犬の耳の穴の中は、人間と違ってL字型に曲がっています。そのため、通気性が悪く、湿気や汚れが溜まりやすい構造になっています。

耳の臭いの主な原因は、耳垢の蓄積外耳炎です。健康な犬でも耳垢はできますが、増えすぎると細菌やカビが繁殖し、においの元に。外耳炎になると、耳垢の色や量、においが変化し、強い異臭を放つことがあります。

たれ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすくにおいが発生しやすい傾向にあります。また、シャンプー後や雨の日に耳に水が残ると、細菌や真菌が繁殖してにおいの原因になることがあります。

犬の耳の臭いの原因をまとめると…

・耳垢の蓄積:過剰な分泌や排出不良による汚れと細菌・真菌が繁殖した臭い
・外耳炎:細菌、真菌、アレルギー、寄生虫などによる炎症と異常な耳垢の臭い
・耳の構造:たれ耳など通気性の悪い形状の影響
・水分:耳の中に残った水分によって細菌・真菌が繁殖した臭い

排泄物の臭い

犬との生活で、どうしても気になるのが排泄物の臭いです。原因を理解して、しっかり対策することで、部屋の空気を快適に保つことができます。

うんちの臭いの主な原因

うんちのにおいは、食べたフードの種類に大きく左右されます。消化しにくい成分や肉類が多いと、臭いが強くなる傾向があります。

また、腸内の細菌バランスも重要です。悪玉菌が増えると、においの強いガスが発生しやすくなります。

消化不良で未消化物が残ると、腸内で腐敗してにおいの原因になります。ごくまれに、消化器系の病気が原因で普段と違う強いにおいが出ることもあります。

おしっこの臭いの主な原因

犬のおしっこは、健康でも少しだけアンモニア臭がします。しかし、水分不足で尿が濃縮されると、その臭いが強くなることがあります。

また、膀胱炎などの細菌感染があると、普段と違う強い臭いやツンとした異臭がすることもあります。さらに、腎臓病などの病気が進行すると、尿の成分が変化し、独特のにおいを放つケースもあります。

排泄後の処理も重要

排泄物のにおいは、放置による細菌繁殖でさらに強まります。また、トイレシートやゴミ袋の性能が低いとにおいを閉じ込められません。トイレ周りの掃除不足も、染み付いたにおいの原因となります。

それ以外が原因で臭う

犬自身の臭いだけでなく、部屋など生活環境に染み付いた臭いは、意外なものが原因になっていることがあります。

トイレ周辺やベッド(マット)の汚れ

トイレシートの交換を怠ったり、トイレトレーの掃除が不十分だったりすると、排泄物の臭いが部屋にこもってしまいます。飛び散ったおしっこや、こびり付いた汚れも臭いの元になります。

また、毎日使うベッドやマットには、皮脂や抜け毛、ヨダレなどが染み込みやすく、時間が経つと雑菌が繁殖して臭いの原因になります。

うっかり粗相をしてしまった場合や、抜け毛などがカーペットやソファに染み付くと、なかなか取れない臭いになることがあります。

換気不足による臭い

換気不足は、室内に様々なにおいをこもらせる大きな原因です。窓を開ける回数が少ないと、空気の入れ替えが十分に行われず、ワンちゃんのにおいが部屋に充満してしまいます。

また、食べ物のにおいや人間の生活臭といった空気中の汚れが、ワンちゃんのにおいと混ざり合うことで、より不快な臭いになることもあります。

定期的な換気で、常に新鮮な空気を取り入れることが大切です。

雨の日やシャンプー後が臭う

普段は気にならなくても、雨の日の散歩後やシャンプー後に愛犬が特に臭うと感じることはありませんか?これは、主に被毛についた汚れと濡れた被毛での雑菌繁殖が原因です。

散歩中に泥や排泄物が付着したり、シャンプー後に生乾きになったりすると、湿った環境で雑菌が繁殖し、独特のにおいを放ちます。

また、皮膚病による分泌物や膿が被毛に付着し、強いにおいの原因となることもあります。

病気が原因の臭い

もし、普段とは違う、明らかに異常な臭いがする場合は、何らかの病気が隠れているサインかもしれません。

例えば、口臭の変化は歯周病だけでなく、腎臓病や肝臓病といった内臓の病気が原因のこともあります。耳から膿のような異臭がしたり、皮膚の炎症部位から独特の臭いがしたりする場合は、外耳炎や皮膚病が考えられます。

また、排泄物から強烈な異臭がするなら、消化器系の病気や感染症の可能性も。気になる場合は、すぐに獣医さんに相談しましょう。

臭い対策【今日からできること】

ブラッシング

臭い対策としてまず挙げられるのがブラッシングです。意外かもしれませんが、ブラッシングの習慣は犬の臭い対策にとても効果的です。

ブラッシングが臭い対策になる理由

日々少しずつ抜け落ちる毛をそのまま放置すると、毛玉になったり皮膚が蒸れて雑菌が繁殖し、においの原因になります。

また、ブラシで優しく梳かすことで、被毛についたホコリや軽い汚れが落ち、皮膚が清潔に保たれます。これはにおいの元となる汚れが溜まるのを防ぐだけでなく、マッサージ効果で血行を促進し、皮膚を健康に保つことにも繋がります。

おすすめのブラシ

犬の毛の長さや種類によって、適したブラシは異なります。

ラバーブラシ

短毛種用のブラシはラバーブラシがおすすめです。ブラシ全体がゴムやシリコンでできているため、肌あたりが非常に柔らかいのが特徴です。

皮膚を傷つける心配が少なく、浮いた抜け毛を優しく絡め取るのに優れています。また、柔らかい感触でブラッシングしながら、皮膚のマッサージ効果も期待できます。

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スリッカーブラシ

長毛種は、被毛が長く絡まりやすいため、毛玉ができやすいのが大きな特徴です。

スリッカーブラシは、細かいピンが大量の抜け毛を効果的に絡め取ることができます。特に換毛期には、この機能が非常に重要になります。

スリッカーブラシで毛のもつれや抜け毛を取り除いた後、コームで全体をとかすことで、被毛の毛並みを美しく整えることができます。

スリッカーブラシとコームを上手に使い分けることで、効率的に被毛ケアを行い、健康で臭いの少ない状態を維持することができます。

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シャンプー

ブラッシングと並んで、犬の臭い対策に欠かせないのがシャンプーです。正しい頻度と方法でシャンプーをしてあげることは、汚れを落とすだけでなく、皮膚を健康に保つためにもとても大切です。

シャンプーが臭い対策になる理由

シャンプーは、犬の気になる臭いを洗い流すのに欠かせません。最大の目的は、被毛や皮膚に付着した汚れや余分な皮脂、細菌などを除去することです。これらは臭いの主な原因となるため、シャンプーで直接的に臭いを軽減できます。

また、汚れや皮脂が溜まったままだと、皮膚の炎症やかゆみ、雑菌の繁殖を引き起こしやすくなりますが、定期的なシャンプーは皮膚を清潔に保ち、これらのトラブルを予防する効果があります。健康な皮膚は、においの発生も抑えてくれます。

シャンプーをする際のポイント

シャンプーは、犬の体を清潔に保ち、気になる臭いを洗い流すための大切なケアです。正しい頻度と方法で、愛犬を気持ちよくリフレッシュさせてあげましょう。

・頻度は月に1~2回程度:シャンプーのしすぎは逆効果!
・シャンプーの前にブラッシング:先にブラッシングで抜け毛や毛玉を取り除いておくことで、洗いやすくなり、毛が絡まるのを防ぐ
・シャンプーは泡立ててから:シャンプーを直接つけるのではなく、泡立ててから使いましょう
・シャンプー後はしっかり乾燥:シャンプー後は、タオルドライだけでなく、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。生乾きのままだと、雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因になります

シャンプーについては別の記事で詳しく書きます♬

歯磨き

息が臭うと感じる場合は歯磨きを習慣にしましょう。 歯磨きは、口の臭い対策の基本中の基本です。臭いだけではなく健康な歯と歯茎を保つためにも、とても大切です。

歯みがきが臭い対策になる理由

犬の口臭の主な原因は、歯垢や歯石です。これらはフードやおやつの食べかすが細菌となってできる汚れで、歯磨きでそれを取り除くことができれば口臭の根本を断てます。

歯垢や歯石を放置すると歯周病につながり、さらに強い口臭が発生したり、歯が抜け落ちたりすることもあります。

耳掃除

耳掃除が臭い対策になる理由

耳掃除は、耳垢の蓄積によるにおいを防ぐのに効果的です。

健康な犬でも耳垢はできますが、増えすぎると湿気や汚れが混ざり、細菌やカビの温床となり臭いの原因になります。定期的に優しく耳垢を取り除くことで、外耳炎のリスクを減らし、強い異臭の発生を予防できます。

耳掃除の頻度は、犬種や耳の形、耳垢の量で変わります。一般的には月に1〜2回が目安ですが、たれ耳や耳垢が多い場合はもう少し頻繁でも良いでしょう。

ただし、やりすぎはNGです。過度な耳掃除は耳の中を傷つけたり、必要な油分まで取り除いたりして、かえって外耳炎を引き起こす可能性があります。

耳掃除については別の記事で詳しく書きます♬

おすすめの耳掃除グッズ

イヤークリーナー

ノルバサンオチックは、多くの動物病院でも使われている犬猫用の耳洗浄液です。

油分を含んだ頑固な耳垢や嫌なにおいをスッキリ洗浄し、耳の中を清潔に保ちます。アルコール成分が少なく、耳掃除を嫌がる子にも使いやすいのが長所です。

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犬猫用ウェット綿棒

ウェット綿棒は、あらかじめ洗浄液が染み込んでいるため、手軽に耳掃除ができます。

液体の量を調整する手間がなく、衛生的で、外出先でもサッと使えます。また、綿棒の形状が耳の構造に配慮されているものもあり、安全に汚れを拭き取れる利点もあります。

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トリミング

トリミングが臭い対策になる理由

トリミングは、被毛の通気性を良くして蒸れを防ぎ、雑菌の繁殖とにおいを抑制します。

適切な長さにカットすることで、汚れがつきにくく、シャンプー後のお手入れも楽になります。また、トリミング後は皮膚の状態をチェックしやすくなり、皮膚病の早期発見・治療に繋がります。

特に、肛門周りの部分的なカットは、排泄物の付着を防ぎ、清潔を保つ上で非常に効果的です。

トリミングをする際のポイント

自宅でのトリミングに慣れていない場合は、無理に行うと怪我をさせてしまう可能性があるため、プロのトリマーにお願いするのが安心です。

頻度:一般的には月に1回程度
部分カット:目の周りや足裏、肛門周りの毛など、汚れやすい部分だけでも定期的にカットしてあげるのも、におい対策として効果的

生活環境を整える

犬自身のケアだけでなく、一緒に過ごす部屋の環境を整えることも、臭い対策にはとても重要です。

生活環境を整えることが臭い対策になる理由

排泄物や食べ残し、抜け毛などを放置せず、こまめに掃除してにおいの元をなくしましょう。 換気が不十分だと室内ににおいがこもるため、定期的な換気で空気の循環を良くすることが大切です。

また、皮脂や抜け毛が染み込みやすいベッドやマットは清潔に保ち、カーペットやソファへのにおい染み付きを防ぐため、早めの掃除を心がけましょう。

適切な湿度管理も、雑菌やカビの繁殖を抑え、におい対策につながります。

今日からできる対策

・こまめに掃除機をかける
・定期的な換気
・トイレ周りを清潔に保つ
・ベッドやマットは洗濯
・空気清浄機・脱臭剤の活用

消臭スプレー

ノンアルコールでペットや人に優しく、家具や衣類にも安心して使えます。直接体を洗浄でき、介護中の子にも最適。

ペット周りの除菌・消臭にも効果的で、動物病院でも認められた強力な消臭力で、気になるニオイを元から解決します。

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フードの見直し

「色々対策しているのに、まだ臭う気がする…」そんな時は、毎日食べているフードを見直してみるのも一つの方法です。

フードの見直しが臭い対策になる理由

まず、消化の良いフードを選ぶことで、腸内環境が整い、便の臭いを軽減する効果が期待できます。消化しにくいフードは、腸内で悪玉菌を増やし、臭いの強いガスを発生させることがあるからです。

次に、食物アレルギーに配慮したフードも検討しましょう。特定の食材が合わないことで皮膚トラブルを引き起こし、それが臭いの原因になることがあります。アレルギー対応フードで皮膚の状態が改善すれば、臭いも抑えられます。

また、合成保存料などの添加物が少ないフードを選ぶことも大切です。添加物は体内でにおいの元となる物質に分解されることがあるため、より自然な原材料のフードがおすすめです。

フードを変える際は、急に変えずに1週間程度かけて徐々に切り替えることが大切です。愛犬に合ったフードを見つけることで、においの悩みを解消し、より快適な生活を送れるはずです。

    まとめ

    この記事では、愛犬の気になる臭いの原因から、今日からできる具体的な対策までを幅広く解説しました。体臭、口臭、耳、排泄物、生活環境、被毛、そして病気まで、様々な要因が臭いの元となることをご理解いただけたかと思います。

    日々のブラッシングやシャンプー、歯磨き、耳掃除といったケアはもちろん、生活環境を清潔に保ち、フードを見直すことも大切です。さらに、この記事でご紹介した消臭スプレーや空気清浄機などの対策グッズを上手に活用することで、より効果的に愛犬の臭い対策を行うことができます。

    これらの情報を参考に、あなたと愛犬に合った対策を見つけて、より快適で清潔な毎日を送ってくださいね。もし臭いが改善しない場合は、動物病院への相談も検討しましょう。

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