【犬のしつけ】やりがちな飼い主の行動、NGしつけ5選

いぬのハナシ

現役のペットショップ店長、のあちです。

犬は生後2~3ヶ月頃から社会化を学んでいく時期になるため、いろいろなルールを覚えやすいタイミングと言われています。この頃からしつけを始めるのに適した時期というわけです。

2019年に動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)が改正され、生後8週齢に満たない子犬、子猫の販売が制限されるようになったため、ペットショップで子犬を家族に迎えたときには「しつけのタイミング」をすでに迎えていることになります。

今回はしつけに関して、特に「やりがちだけどやってはいけないNG行動」として5つ挙げてみます。吠える、咬む、いたずらなど問題行動に対してのアプローチはいろいろありますが、是非参考にしていただけると嬉しいです。

やっていないかチェックしてみて♬

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厳しく叱る方がよく効く!?

まず、一言に「叱る」といっても

  • 言葉で注意する
  • 物理的なショックを与える
  • 大きな音を出して五感に刺激を与える

など様々あります。

しかし、「物理的なショックを与える」や「大きな音を出す」のような嫌な刺激を与える方法は危険です。やり方を間違えると犬にトラウマを与えてしまったり、飼い主との関係性が崩れてしまうことがあるからです。

叱るときは子犬にもわかるように「ダメ」「ノー」「いけない」などハッキリした短い言葉で叱りましょう。避けたいのは「そんなことしちゃいけないでしょ」などのような文章での注意です。

まだ知能が発達していない子犬にはいつも一定の言葉で伝える必要があります。この言葉を言われたら叱られているとわかるようにしましょう。

叱るときは低い声がいいよ!

飼い主が失敗に気付いたときに叱っている!?

犬の記憶には「短期記憶」と「連想記憶」があります。

短期記憶とは、その名の通り、すぐに消えてしまいます。個体差はありますが10秒程度で忘れてしまうそうです。犬の短期記憶が短いことで人と犬の間で意思疎通のズレが生じてしまうことがあります。

例えば犬がソファの上で排泄してしまいその行為を1分後に注意しても犬には「ソファで排泄したこと」と「叱られたこと」を関連付けることができません。なので、いたずらやミスをしたらすぐにその場で注意をしなければいけなせん。その場で注意できなかった場合は叱りたい気持ちを抑えてそっと静かに片づけをしましょう。

一方で連想記憶とは、何度も繰り返し起こったことや感情が激しく揺さぶられたことも記憶されています。離れて暮らしていた犬に久しぶりに会う際に喜んでもらえた。散歩するときに持っていくバッグを持った途端に犬のテンションが上がる。などがこの連想記憶となります。

良い連想記憶を残せたらいいね♬

いたずらしたら罰としてハウスに入れた方がいい!?

犬は本来、狭い空間にいると安心できる習性があるので、クレートやケージといったハウスは犬にとってとても休められる場所です。

しかし、罰としてハウスに閉じ込められるとハウスを嫌な場所だと認識してしまい、ハウスに入ることを避けたり、嫌がったりするようになってしまいます。

普段からハウスに入ることに慣れていないと怪我などで入院する際や災害避難時など、ケージやクレートに入らなければならないときに強いストレスを感じることになります。

罰を与えるためにハウスを使うのはやめましょう

ハウスに自分から入ることができたらご褒美だね♬

ハウスのなかでおやつをあげたり、寝る場所にしてあげることで落ち着いて普段から使用することができます。

お世話は毎回同じ時間にした方がよい!?

「ごはんは朝7時と夜20時、散歩は17時に行く」などお世話する時間を決めて、守っている方も少なくないはずです。ある程度の時間を決めておくのは問題ないのですが、きっちりと守る必要はまったくありません。

例えば仕事や外出などで普段あげているごはんの時間を過ぎてしまうことがあると思います。人間より体内時計が正確なので、いつも貰っているごはんの時間にごはんを貰えなかったり、お散歩の時間になっても散歩に行けなかったりすると要求吠えをするようになります。

結果としてストレスを与えることになってしまうこともあるので要注意です。

要求吠えがエスカレートしていくこともあるみたい!

愛犬のイタズラは無視した方がいい!?

「犬のイタズラは無視しましょう」と言われたことのある飼い主さんもいると思います。しかし、犬のイタズラは無視するだけでは解決しません。犬がイタズラをする時は必ずといっていいほど理由があります。

犬は何かの欲求を満たすためにイタズラをします。理由のない嫌がらせなどではありません。そもそも犬の行動をイタズラと呼ぶのは「人がされて困ること」だからであり人間の都合です。

犬にとっては本能的な行動に従っているだけです。それを無視したり、無理やりやめさせようとすると恐らく愛犬は別の方法(もっと困る行動)でその欲求を満たすようになるでしょう。

本能を理解することが大事なんだね

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まとめ

実践しているしつけで当てはまるものはありましたか?

犬はそれぞれ性格が違うため10頭いたら10通りのしつけがあります。しかし、紹介したような恐怖や苦痛を感じる行為を罰として与えるしつけかたは避けましょう。愛犬の行動を正すどころかさらに現状を悪化させてしまう可能性もあります。

現在は叱らないしつけ、罰を与えないしつけが主流になりつつあります。。

今回はしつけに関して、特に「やってはいけないNG行動」として5つ挙げてみました。

冒頭にも話したように、犬の個性や飼い主の性格、犬との関係性によってアプローチの方法は変わります。特効薬のような『どんな場合にも効くしつけ』はありません。根気よく、そして粘り強くしつけトレーニングを行なってみてください。

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