現役ペットショップ店長、のあちです。
あなたが普段買い物などで利用するペットショップ、またはこれから新しい家族を迎え入れようとしているペットショップは良いお店なのか、気になりますよね。誰だって問題があるペットショップは利用したくありません。
今回は現役ペットショップ店長として、ペットショップのチェックリストを作成してみました。良いペットショップの見分け方として厳選して7つ挙げてみます。
しかし、その際の注意点もあります。是非最後までお読みいただければ嬉しいです。
良いペットショップの見分け方
犬舎が汚れていないか
最も基本的かつ重要なことが「犬舎は汚れていないか」です。ガラス面や壁などにウンチがこびりついていないかをチェックしてみてください。ペットショップで働くスタッフが普段から一番気にしなくてはいけないことは犬猫たちが快適に過ごせているか、異常はないか、です。
つまり、普段いる犬舎の中やガラス面がウンチなどで汚れていると「普段なにを見てるの?」ということになります。
ちょっと脱線トーク♬
私が働いている店舗に来るお客様から「●●(店舗名)はウンチして踏んでて汚かった!」みたいな話をよく聞きます。その場では「それは嫌ですねぇ」などと話を合わせますが、稀に仕方がない場合もあるのです。
いくら普段から犬舎内をチェックしていたとしてもペットショップには他にも業務はたくさんあります。違う何かの業務に追われているときに「数多くいる犬猫の中の誰かがウンチをした」かは正直分かりません。スタッフが暇そうにしているにも関わらず汚い場合は論外ですが、忙しそうにしている場合はひっそりと「ウンチしてるよ」と教えてあげましょう。それだけでダメな店舗だと決めつけるのは尚早です。
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生体ケアが行き届いているか
次に「生体ケアが行き届いているか」です。言い方はかなり悪いですが、子犬や子猫に家族を見つけることがペットショップの売上の大半を占めます。どれだけかわいい子犬や子猫でも、身体中が汚れていたり、ボサボサの毛だったり、目ヤニがついていたりしていては新しい家族を見つけることは難しいでしょう。
そもそも、それ以前にペットショップで働く人は犬や猫が好きな人しかいないはずです。生体ケアが行き届いていないペットショップのスタッフは、犬や猫にそれほど愛情は無いのかなと思ってしまいます。
でもガラス越しでケアできているか
分からなくない?
そんなときは「目」を見てみよう!
愛情を持って一匹ずつ顔を見て「今日もかわいいね」「元気?」など声をかけているようなスタッフ・店舗だったら目ヤニがついていたら取ります。ほとんどの犬猫は半日程度で目ヤニは出ません。つまり、目ヤニがついている犬猫が多数いるペットショップは生体ケアが出来ていない店舗ということになります。
圧迫接客、押し売りをしてこないか
ペットショップでかわいい子犬や子猫を見ていると必要以上にジロジロ見られたり、すぐに「抱っこしますか?」や「犬や猫をお探しなんですか?」と執拗に声をかけてこられた経験はありませんか?これが圧迫接客に当たるのかはわかりませんが、良いイメージを持たない方は多いと思います。
私個人の考えですが、これから10年以上の付き合いになるであろう新しい家族を衝動で決めてほしくありません。過度に絡んでくるスタッフがいるペットショップ(スタッフ)は売上至上主義な会社かもしれません。
適度な距離感が大切だよね
ブリーダー(出身)が明確か
ペットショップに並んでいる子犬や子猫たちは必ずどこかのブリーダー、もしくは自社でブリーディングをしています。どこのブリーダーから仕入れているか必ず知っています。
価格などの情報が記載されている箇所付近のどこにも書かれていない場合やスタッフが知らない場合は明らかに不自然です。知られたくないブリーダーから仕入れていると思われても仕方がありません。
ほとんどのペットショップは明記してあるよ!
治療、病気の履歴を教えてくれるか
ペットショップに並ぶ犬や猫は生まれて数ヶ月の免疫力もない赤ちゃんです。ある程度の期間、店頭にいると風邪をひいたり、下痢をしたり、病気や怪我など様々なことが起こり得ます。
基本的は数日間の投薬で完治するものがほとんどですが、それでも病気の履歴をしっかりと教えてくれる店舗はペットショップであると言えるでしょう。
手術とか大きな治療の履歴については告知の義務があるよ!
デメリットも教えてくれるか
「かわいいですよ」「楽しくなりますよ」など言葉巧みに子犬や子猫の購入を勧められると楽しい将来のイメージが浮かびますが、実際は楽しいだけではありません。
吠え癖や噛み癖、ご飯の食べが悪い、病気の履歴など店舗(会社)にとってマイナスにもなり得ることを言ってくれるスタッフは信用できます。「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、不安に感じること、気になることを聞いてみるといいでしょう。
「この子のデメリットは何ですか?」
って聞いてみるのもアリかもね♬
知識が豊富か
「いままで食べていたフードを食べなくなった」や「すぐに壊すから丈夫なおもちゃが欲しい」など飼い主によってペット用品に求める悩みは異なります。
そんな飼い主それぞれの悩みに向き合って商品についてアドバイスが出来るスタッフがいる店舗は良いペットショップであると言えます。
こんなことに注意が必要!
その瞬間だけで判断しない
先述した通り、「ウンチしているけど片付けしていない」など、スタッフの人数や集客状況によってはどうしても起こり得てしまうものです。いまこの瞬間に出来ていないからといって「ダメなペットショップだ」と烙印を押してしまうのは早計です。
フラッと初めて立ち寄ったペットショップであれば尚更、一旦は大目に見てあげましょう。例えば、商品棚のホコリやクモの巣などその瞬間に出来たとは思えないようなものはその限りではありません。
逆もまた然りで、「その瞬間だけ良かった」場合もあります。良いペットショップかを判断するには複数回店舗へ行くと精度は高まるでしょう。
でも第一印象は大事だよね!
私は1回で行かなくなった店たくさんある!
子犬・子猫の顔立ちや価格で判断しない
子犬や子猫に新しい家族が見つかるとそれに代わる新しい子犬や子猫がそのペットショップにやってきます。
一般的にはオークションや競りのようなもので仕入れをしますが、仕入れ額によって初期の価格が設定されます。低回転(なかなか家族が決まらない)でも良いから高価格を設定する店舗(会社)もあれば、低価格で高回転(頭数を販売して利益を出す)を方針とする店舗(会社)もあります。
会社によっての大まかな価格の差はあるものの、その日その瞬間に店舗に並んでいる犬猫の顔立ちや価格で良いペットショップか悪いペットショップかは判断できません。
犬猫の価格がどう決まっているかは
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まとめ
今回は良いペットショップの見分け方とそれに伴う注意点をいくつか挙げました。良いペットショップのなかにも対応の悪い、知識のないスタッフがいる場合や、ダメなペットショップのなかにも良いスタッフがいるでしょう。すべてを「良い店」「悪い店」と一括りにせず「商品を買うのはココ」「スタッフに質問するのはココ」など、店舗を使い分けてみるのもアリかもしれません。