現役ペットショップ店長、のあちです。
可愛い子犬や子猫をお迎えしたいけれど、ペットショップで値段を見てびっくりした経験はありませんか?
同じ犬種や猫種でも、なぜこんなに値段が違うんだろう…?と。
この記事では、ペットショップの犬や猫の値段がどのように決まるのか、その知られざるカラクリを徹底解説します。

同じ犬種なのに値段が違う理由
「値段が高い子が良い子で、安い子はどこかに問題がある子」と思っていませんか?
実は、それは大きな間違いです。価格を左右するのは、健康状態だけではなく、その時々のトレンドや、ブリーダーさんのこだわり、さらにはオークションの相場など、複雑な事情が絡み合っています。
ショップの店員さんもなかなか口にしない「価格差の正体」を、一緒に紐解いていきましょう。
月齢の違い
まず、前提として月齢が若いほど生体代金は高くなります。
子犬や子猫が生後56日を過ぎるとブリーダーからペットショップにやってきますが、やはり「一番可愛い赤ちゃんの時期から一緒に過ごしたい」というお客様が圧倒的に多いため、生後2〜3ヶ月頃の子犬子猫に需要が集中します。
需要が高い時期は価格も高く設定されますが、月齢が進むにつれてお迎えを検討する人が減っていくため、少しずつ価格を調整していくのが一般的です。

のあちの本音!コレだけ言わせて!
「月齢が経っている=売れ残り」ではありません。
少し成長した子は、体つきもしっかりして性格も落ち着いているので、初めてペットを飼う方にはむしろおすすめなことも多いです。
「ごはんを食べなくて心配!」という子犬や子猫時期にありがちな不安も解消されます。
性別の違い
一般的にオスよりメスの方が値段が高くなる傾向にあります。
メスがオスより値段が高くなる要因として以下が挙げられます。
・体格が小さい傾向にある
・足をあげておしっこをしない
・ママになれる(ブリーダーが手放さない)
・性格が穏やか

のあちの本音!コレだけ言わせて!
「女の子の方がおとなしくて飼いやすい」と言われますが、実は男の子の方が甘えん坊で、いつまでも赤ちゃんのように懐いてくれる子が多いんです。
性別による「値段の差」だけで決めず、ぜひ抱っこしてその子の性格を感じてみてください。
毛色の違い
犬種によっては毛色(カラー)によって希少性や人気の違いから、値段が高くなることもあります。
例えばトイプードルなら、アプリコットやレッドが定番で人気の毛色ですが、最近ではシルバーやブラックなどが密かなブームとなっています。
メディアやSNSで人気の色に注目が集まると、オークションでの取引価格が跳ね上がり、ショップの販売価格も高くなるのです。

のあちの本音!コレだけ言わせて!
犬の場合は毛色によって高価になることはありますが、猫の場合は毛色によって価格が極端に跳ね上がることは実はあまりありません。
もちろん「三毛(ミケ)」など人気の柄はありますが、色や柄の珍しさよりも、その子自身の顔立ちやしぐさを重視しているとも言えます。
犬種の違い
トイプードルやチワワなどの人気犬種は高くなります。トイプードルの中でもティーカッププードルなど小さいサイズの方が格段に値段が高くなります。
マンション暮らしが多い日本では、「抜け毛が少ない」や「室内で飼いやすいサイズ」という条件が最優先されます。
その条件に完璧に当てはまるのがトイプードルやチワワです。お迎えしたい人が圧倒的に多いため、オークションでの競り(セリ)の価格も高騰しやすく、結果としてショップでの販売価格も上がります。

のあちの本音!コレだけ言わせて!
猫は種類による極端な差はあまり感じられません。
もちろん、短足のマンチカンや折れ耳のスコティッシュのように、その種特有の『身体的特徴』がはっきり出ている子は高くなる傾向にあります。
でもそれ以外は、どの種類の猫も比較的フラットな価格設定な印象です。
顔立ちの違い
顔立ちがいい、理想の容姿に近ければ近いほど値段は高くなります。
具体的には、鼻(マズル)が短く、目がクリッとしていて、目と鼻を結ぶラインが正三角形に近いほど、いわゆる「ベビーフェイス」として人気が集中し、価格が高騰します。
ただ、これは将来的に理想の顔立ちを約束されているわけではありません。

のあちの本音!コレだけ言わせて!
お顔の好みは人それぞれですが、成長とともに顔つきは変わっていくものです。ショップでの価格が高いからといって、その子が『最高の美人』とは限りません。
金額という数字に惑わされず、抱っこした時にビビッときた、あなたにとっての『世界一可愛い子』を選んでください。
個体の特徴の違い
ティーカッププードルや豆柴のようなサイズ感に特徴のある子犬は小さければ小さいほど値段が高くなりますし、逆に「豆柴のはずなのにサイズが大きめ」などの場合は値段が通常の柴犬の値段と近い値段に設定されることもあります。
猫では、短足で人気のあるマンチカンは足が短いほど値段は高くなりますし、折れ耳で知られるスコティッシュフォールドは折れ耳ではないスコティッシュフォールドより値段は高くなります。

のあちの本音!コレだけ言わせて!
『豆柴のはずなのに、ちょっと大きくなりそう…』という理由で価格が下がっている子がいたら、実は狙い目です。
骨格がしっかりしている子は、病気や怪我に強い傾向があり、初めて子犬を迎える方にはとっても安心です。
両親に惹かれるポイントがある
たとえば両親もしくはどちらかの親犬がチャンピオン犬だったり、両親の体重が小さいサイズだったりすると値段は高くなります。
最近は両親の遺伝子検査の情報も分かることが多いですが、遺伝子検査を行なっているかの有無については値段に反映されていません。
遺伝子検査を行っているから値段が高くなる、といったことは無い傾向にあります。
中~重度の欠陥がある
パテラ(膝蓋骨脱臼)のグレードが高い、心雑音、噛み合わせの大きなズレなど、生活や将来の健康に影響する可能性がある場合、価格は大幅に下がります。
これはショップ側が「将来かかるかもしれない医療費やケアの負担」を、あらかじめ販売価格から差し引いているからです。
一生歩ける体をつくる関節ケア習慣
膝の緩さ(パテラ)など骨格のお話をしましたが、実はどんなに高価で『欠点なし』と言われた子でも、成長期やシニア期に関節のトラブルを抱える可能性はゼロではありません。
ペットショップ店長として多くの子たちを見てきましたが、お迎えしたばかりのパピー(子犬)時期から、質の良いサプリメントで関節の軟骨成分を補ってあげることはとても大事です。
季節などによる相場変動
クリスマスや新生活のシーズンには「新しく家族を迎えたい」と思われる方も多くなるため、それに合わせて値段が高くなる傾向にあります。
ただ、ペットショップが利益を追求するあまり値段を高騰させているのではなく、オークションの落札価格が高騰するのでペットショップでの販売金額が上がっているのです。
また、猫の場合は2~4月ごろが最も出産が多い時期になるため、その56日後である4~6月頃がペットオークションに出される猫の総数が増えるため、価格が下がる傾向があります。

月齢が経って安くなった犬猫は仕入れ値よりも安くなっているよ

まとめ
ペットショップで働いているとよく次のような場面に出会います。
「月齢が経てば値段が下がるなら来週(来月)また来てみようかな」と。
もちろん、次の来店時にその子犬子猫がまだ居るとは限りません。値段が多少高くてもその出会いを運命と感じるのであればその時点で決心してみてもいいかもしれません。
当たり前ですが、値段が高かろうが安かろうが同じ生命です。そしてこれから約15年の付き合いになる家族です。しっかり考えて子犬・子猫を迎えるようにしましょう。
運命の出会いを感じて、新しい家族を迎える決心がついたら、次は「お迎えの準備」です。
初めて子犬や子猫を迎える時は、「ケージの大きさは?」「ゴハンは何がいいの?」と迷ってしまうものです。
そこで、現役ペットショップ店長の私が、「これだけは初日に揃えておきたい!」という必須アイテムを厳選してまとめました。失敗しないお買い物リストとして、ぜひチェックしてみてください。



