【裏話】ペットショップの子犬や子猫の値段はどう決まるの?

いぬのハナシ

現役のペットショップ店長、のあちです。

可愛い子犬や子猫をお迎えしたいけれど、ペットショップで値段を見てびっくりした経験はありませんか?

同じ犬種や猫種でも、なぜこんなに値段が違うんだろう…?と。

この記事では、ペットショップの犬や猫の値段がどのように決まるのか、その知られざるカラクリを徹底解説します。人気の種類から血統、健康状態まで、値段を左右する様々な要因を知れば、あなたも賢くペットを選べるはず!

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同じ犬種なのに値段が違う理由

思いつくままに書いてみます!

ペットショップにいる犬

月齢

まず、前提として月齢が若いほど生体代金は高くなります。

月齢が若いほど一般的に人気が高く、迎え入れたい人が多いため、需要が供給を上回り価格が高騰しやすいです。特に生後数ヶ月までの個体は、その可愛らしさから特に人気があります。

子犬や子猫が生後56日を過ぎるとブリーダーからペットショップにやってきますが、月齢が若い子犬や子猫の方が人気・需要があるため、値段は高くなります。

性別

一般的にオスよりメスの方が値段が高くなる傾向にあります。

メスがオスより値段が高くなる要因として以下が挙げられます。

・体格が小さい傾向にある
・足をあげておしっこをしない
・優しい性格
・オスより数が少ない

もちろん個体差があるので、メスでも体格が大きかったり、足をあげておしっこをする犬もいます。

オスとメスの特徴や性格の違いについてはまた別の記事で詳しくまとめてみようと思います。

毛色

犬種によってはカラー(毛色)によって希少性や人気の違いから、値段が高くなることもあります。

猫の場合は犬とは違い、カラーによる値段の違いはあまり見られません。

犬種

トイプードルやチワワなどの人気犬種は高くなります。トイプードルの中でもティーカッププードルなど小さいサイズの方が格段に値段が高くなります。

猫の場合、体感ではありますが、猫種による価格差はそれほど感じられません。

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顔立ち

顔立ちがいい、理想の容姿に近ければ近いほど値段は高くなります。ただ、これは将来的に理想の顔立ちを約束されているわけではありません。

そして好みは人それぞれな部分もあるので、どれが理想の容姿なのかはブリーダーやペットショップの判断になります。

個体の特徴

ティーカッププードルや豆柴のようなサイズ感に特徴のある子犬は小さければ小さいほど値段が高くなりますし、逆に「豆柴のはずなのにサイズが大きめ」などの場合は値段が通常の柴犬の値段と近い値段に設定されることもあります。

猫では、短足で人気のあるマンチカンは足が短いほど値段は高くなりますし、折れ耳で知られるスコティッシュフォールドは折れ耳ではないスコティッシュフォールドより値段は高くなります。

両親の情報

たとえば両親もしくはどちらかの親犬がチャンピオン犬だったり、両親の体重が小さいサイズだったりすると値段は高くなります。

最近は両親の遺伝子検査の情報も分かることが多いですが、遺伝子検査を行なっているかの有無については値段に反映されていません。遺伝子検査を行っているから値段が高くなる、といったことは無い傾向にあります。

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中~重度の欠陥

欠陥、という書き方はいかがなものか、と思ってしまいますが、ご容赦ください。ここで言う欠陥とは、膝蓋骨脱臼(パテラ)やペコと呼ばれる大泉門開存などです。軽度のパテラやペコを抱えた子犬は本当にたくさんいるため、値段の違いに差は生まれません。

しかし、なかには大きなペコを抱えていたり、生後数ヶ月にしてすでにパテラがグレード2。といった子犬も稀にいます。このように、成長しても残ることがほぼ確実な欠陥がある子犬は値段が下がることがあります。

パテラやペコに関してはまた別記事にします。

季節などによる相場変動

クリスマスや新生活のシーズンには「新しく家族を迎えたい」と思われる方も多くなるため、それに合わせて値段が高くなる傾向にあります。

ただ、ペットショップが利益を追求するあまり値段を高騰させているのではなく、オークションの落札価格が高騰するのでペットショップでの販売金額が上がっているのです。

月齢が経って安くなった犬猫は仕入れ値よりも安くなっているよ

また、猫の場合は2~4月ごろが最も出産が多い時期になるため、その56日後である4~6月頃がペットオークションに出される猫の総数が増えるため、価格が下がる傾向があります。

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犬と猫での違い

ここまで「値段が違う理由」をいくつか挙げてきましたが、犬と猫でも多少違います。これまでの中でも少しずつ触れてきましたが、わかりやすく一覧にしてみます。

犬の値段が違う理由

・基本的に月齢が若いほど高い
・性別はメスの方が高い
・シルバーのトイプードルなどレアカラーは高い
・豆柴やティーカッププードルなどは高い
・両親がチャンピオン犬だと高い
・パテラやペコが大きいと安くなることもある
・イベントシーズンは高くなる傾向がある

猫の値段が違う理由

・基本的に月齢が若いほど高い
・性別の違いはあまり無い
・カラーによる違いもあまり無い
・短足マンチカンや折れ耳スコティッシュは高い
・繁殖時期の関係で秋~冬は高く、春~夏は安い

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まとめ

いくつか項目を挙げてみました。どちらかというと猫より犬の方が「値段が上下するポイント」が多いことになります。

ペットショップで働いているとよく次のような場面に出会います。

「月齢が経てば値段が下がるなら来週(来月)また来てみようかな」と。

もちろん、次の来店時にその犬猫がまだ居るとは限りません。値段が多少高くてもその出会いを運命と感じるのであればその時点で決心してみてもいいかもしれません。

当たり前ですが、値段が高かろうが安かろうが同じ生命です。そしてこれから約15年の付き合いになる家族です。しっかり考えて子犬・子猫を迎えるようにしましょう

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