現役ペットショップ店長、のあちです。
暑さが厳しくなるにつれ、愛犬の体調が心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。散歩中にぐったりしたり、食欲がなくなったり…それは熱中症のサインかもしれません。
この記事では、愛犬を熱中症から守るために、多くの飼い主さんが知りたい「具体的な予防策」や「ひんやりグッズの選び方」、さらには「もしもの時の対処法」をわかりやすくご紹介します。
愛犬との夏を最高のものにするために、ぜひご一読ください。猫ちゃんの熱中症についてはこちらをご覧ください。

熱中症は最悪死に至る!
犬も熱中症になる
犬の熱中症とは、高い気温や湿度によって体温が異常に上昇し、自力で体温を下げられなくなった状態を指します。
体温が上がりすぎると、血液がドロドロになり、脳障害や呼吸器障害といった深刻な後遺症を引き起こすことも珍しくありません。
最悪の場合、発症からわずか数十分で命を落としてしまうケースもあります。

ココがポイント!
「あとで病院へ行こう」は、熱中症には通用しません。
少しでも「おかしい」と思ったら、可能な限り早く動物病院へ行きましょう。
犬は汗で体温を下げられない
人は暑いとき、全身の汗腺から汗をかいて、その気化熱で体温を下げることができます。しかし、犬には人と同じような汗腺が全身にはありません。
犬が汗をかけるのは、実は「足の裏(肉球)」や「鼻」など、ごく一部だけです。つまり、人間のように汗をかいて体温調節することができないのです。
汗をかけない犬は、大きく口を開けて「ハァハァ」と呼吸をするパンティングで、唾液を蒸発させて熱を逃がそうと必死に頑張ります。ですが、この方法は人間が全身で汗をかくのに比べると、驚くほど効率が悪いのです。
例えば、外の気温が高すぎると、吸い込む空気自体が熱いため、呼吸をすればするほど逆に熱が体にこもってしまうという悪循環に陥ります。
さらに日本の夏のように湿度が高いと、せっかくの唾液がうまく蒸発してくれないため、いくらハァハァと頑張っても一向に体温が下がりません。

ココがポイント!
「ハァハァしてるから自力で冷やせてるな」と安心するのは禁物です。
特に、体が小さくて地面の熱をまともに受けてしまう小型犬や、体温調節機能が落ちている高齢犬は要注意です。
熱中症の原因は暑さだけではない
熱中症の原因は単純に暑さだけではありません。高温多湿な環境や高温の中での散歩、アスファルトの照り返し、過度の運動、車内での待機など、挙げればキリがないほどのリスクが身近にあります。
具体的にひとつずつ掘り下げてみようと思います。
原因①:高温多湿
犬はパンティングによって体の中の熱を逃がしますが、周りの気温が高い環境ではどうしても体温が下がりにくくなってしまいます。
これはお出かけ中の屋外に限った話ではなく、直射日光の当たらない室内であっても、風通しが悪くむしむしとした環境であれば簡単に熱中症のリスクは高まります。
よく「人間が快適に過ごせる室温なら大丈夫」と思われがちですが、実は犬にとっての適温はもう少し低めです。具体的には室温25℃前後、湿度50%が、ワンちゃんが健やかに過ごせる理想の目安とされています。
人間が「冷房をつけるほどじゃないかな」と感じる梅雨時期や初夏の気候でも、湿度が高い日は犬にとってかなり過酷な環境になります。温度計だけでなく、湿度計もしっかりチェックして室内の環境をコントロールしてあげることが大切です。

ココがポイント!
特に毛が長い犬種や、ダブルコート(柴犬やゴールデンなど)の子は、さらに気をつけたい犬種です。
人が少し涼しいと感じるくらいが、愛犬にとってはちょうどいい快適さなんだと覚えておいてくださいね。
原因②:気温が高い時間の散歩
日差しが強い時間帯に散歩へ行くことは、愛犬を熱中症にさせるリスクが最も高い、非常に危険な行為です。
ここで忘れてはいけないのが、犬は人間よりもはるかに地面に近い場所を歩いているということです。私たちが「今日は30℃くらいかな?」と感じているとき、地面に近いワンちゃんたちの体感温度は40℃を軽く超えていることも珍しくありません。
さらに、直射日光にさらされたアスファルトは、ときには60℃を超えるほどの熱を蓄えています。そんな熱せられたフライパンのような道の上を裸足で歩かせることを想像してみてください。
熱中症の危険はもちろんのこと、肉球にひどい火傷を負ってしまうリスクも非常に高いのです。

ココがポイント!
「もう夕方だから大丈夫かな?」と思ったら、まずは自分の手でアスファルトを直接触ってみてください。5秒間触り続けられないほど熱ければ、それはまだお散歩に行ける時間ではありません。
太陽が沈んでからも、地面には熱が残り続けています。お散歩は朝の涼しい時間か、地面がしっかり冷え切った夜遅い時間を選んであげてください。
原因③:水分が摂れない状況
体が脱水状態になると、熱を逃がすためのパンティングに必要な唾液が作れなくなり、熱中症のリスクが跳ね上がります。これはお出かけ中だけでなく、お留守番をしている室内でも同じことが言えます。
「朝、たっぷりお水を入れておいたから大丈夫」と思っていても、ワンちゃんが遊んでいる最中にお水のお皿をひっくり返してしまったり、飲み干して空っぽになってしまったりするトラブルはよくあります。
お留守番をさせるときは、給水器を複数箇所に設置するなど、いつでも新鮮なお水が飲める環境をこまめにチェックして整えてあげましょう。

のあちのオススメ!
とはいえ、飼い主さんの中には「器にお水を用意しているのに、うちの子はあまり飲んでくれなくて心配…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
フードをウェットタイプに変えたり、ドライフードにお湯をかけたりして水分を摂らせる工夫もありますが、やっぱり普段の生活の中で自発的にゴクゴクとお水を飲んでもらうのが一番ですよね。
そんなワンちゃんの水分補給にお悩みなら、私としても自信を持っておすすめしたい優れものがあります。それが、この「BeeMeeNee(ビーミーニー)」という飲料水改質触媒の商品です。
使い方はとても簡単で、給水器に取り付けるペットボトルや水筒の中にポンと入れておくだけ。これだけで、お水の粒子を細かくして、ワンちゃんの体にスーッと染み込みやすい「浸透力・分解力の高いお水」に変化させてくれるんです。
夏場はお皿の中の雑菌が繁殖しやすい季節ですが、このBeeMeeNeeには高い除菌作用もあるため、お水を常に清潔に保つことができます。
さらに、継続して飲むことで腸内環境が整い、飼い主さんの多くが悩む「涙やけ」や「体臭・便臭」の軽減まで期待できるというアイテムです。
原因④:エアコンをつけずに留守番
ワンちゃんは、自分で「暑いな」と感じたら、お家の中で少しでも涼しい場所(フローリングや日の当たらない廊下など)を探して移動する賢さを持っています。
しかし、エアコンをつけないまま外出し、移動できるすべての部屋がサウナ状態になってしまっていたらどうでしょうか。
特に注意が必要なのは、お留守番のときにケージやサークルの中にいるワンちゃんです。自分で移動して涼むことができないため、直射日光が差し込んできたり、室温が上がったりしたときに、暑さから逃げる場所が完全に無くなってしまいます。
このような状態が長く続くと、室内であっても非常に短い時間で熱中症が進行してしまいます。

ココがポイント!
夏のお留守番は、短時間であってもエアコンの稼働は「絶対条件」です。
また、意外と見落としがちなのがカーテンの閉め忘れです。出かけるときは涼しくても、日中に強い西日が入ることで、エアコンをつけている部屋の一部だけが猛烈に暑くなることがあります。
お留守番をさせるときは、遮光カーテンを閉めて外からの熱を遮断し、ワンちゃんが自由に快適な場所を選べるようにスペースを確保してあげてください。
原因⑤:車内に置き去り
「少しの間だから大丈夫」と、愛犬を車内に残して買い物を済ませようとする行為は、絶対にやめてください。「赤ちゃんを車内に置き去りにして……」という悲しいニュースは毎年あとを絶ちませんが、ワンちゃんも全く同じです。
「10分、15分だけだから」「窓を少し開けているから」という言い訳は、夏の車内には一切通用しません。
夏の車内は、エンジンを切ってからわずか数分で驚くほどの猛暑に変わります。直射日光が当たる場所では、車内温度が50℃近くまで跳ね上がることも珍しくありません。

熱中症の症状や早期発見のポイント
熱中症の症状
犬の熱中症は進行のスピードがとてつもなく早く、一刻を争う危険な状態です。だからこそ、飼い主さんが「今、どのくらい危険なのか」を正しく見極める必要があります。
まず、体温が上がり始めた初期のサインとして現れるのが、いつもより激しく口を開けてハァハァと息をするパンティングです。これに伴って多量のよだれがダラダラと出たり、口の中を覗いたときに舌や歯茎がいつもより真っ赤に変色していたりします。なんとなく元気がない、歩き方が少しふらついているといった様子も、体が熱を逃がしきれずに限界を迎えている初期の危険信号です。
ここからさらに症状が進行すると、体に熱がこもりすぎて内臓にダメージがいき、嘔吐や下痢を引き起こすようになります。白目の部分が真っ赤に充血したり、逆に歯茎から血の気が引いて赤紫色に変色するチアノーゼという状態が見られるようになると、酸素が全身に行き渡っていない証拠です。呼吸の音も「ゼーゼー」と苦しそうになり、非常に危険な局面に突入します。
そして、最悪の重度ステージになると、体温が40℃を超えて脳に障害が及び、突然けいれん発作を起こしたり、意識を失ってそのままバタッと倒れたりしてしまいます。

ココがポイント!
愛犬の体を触ってみて「いつもより明らかに熱い」と感じたり、少しでも普段と様子が違う違和感を覚えたら、様子見をする時間はありません。
その場で応急処置を始めると同時に、すぐに動物病院に行きましょう。
熱中症にならないためのオススメグッズ
熱中症を未然に防ぐためには、これまでにお話ししてきた原因をひとつずつ潰していくことが何よりの近道です。
エアコンによる温度・湿度管理や、お散歩の時間を変えるといった基本の対策はもちろん、便利なお助けグッズを上手に取り入れることで、予防の効果はさらに高まります。
冷感グッズを準備しよう
エアコンがあるから安心!ではない
夏のお留守番中、日中にエアコンを稼働させておくことは今や必須の条件です。しかし、「冷房をつけて外出しているから、うちは絶対に安心!」と油断してしまうのは少し危険かもしれません。
なぜなら、人間がいない留守中の部屋では、予期せぬトラブルが起こる可能性があるからです。例えば、夏の時期に多い激しい雷雨やゲリラ豪雨によって、地域一帯が一瞬だけ停電してしまうことがあります。
電気はすぐに復旧したとしても、エアコンの電源は切れたままになってしまうケースがほとんどです。
もし真夏の密閉された室内でエアコンが止まってしまったら、部屋の温度は一気に急上昇してしまいます。そんな万が一のために、電気の力に頼らなくても愛犬が自力で体を冷やせるような、アナログの冷感グッズをお家に備えておくことを強くオススメします。

のあちのオススメ!
停電時も電気不要でひんやりマット
エアコン不要で繰り返し使える、次世代PCM素材の魔法の冷却マットです。
28℃以下で自然に凍る優れもので、冷蔵庫に入れればさらに強力な冷感になります。獣医師監修のもと、犬の鋭い爪や噛みつきにも耐える強靭なJIS認証カバーを採用しているため、お留守番中も安心安全に使えます。
折りたたんでケージや車内、アウトドアへ手軽に持ち運びできるサイズ感も魅力的です。
太陽が沈んだら散歩時間
散歩の時間はとても危険です。日中はアスファルトの温度がかなり高くなります。熱中症はもちろん、火傷などのリスクもあります。
時間帯だけでなく、お散歩のルートを工夫するのもオススメです。アスファルトの道よりも、熱がこもりにくくワンちゃんの足にも優しい「土の道」や「芝生のある公園」を選んであげると、より安全にお散歩を楽しめます。

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愛犬にぴったりの夏対策
日本最大級のペット用品通販サイト「ペピイ」が誇る、大人気のおすすめ冷感シートです。
毎年多くの飼い主さんに選ばれる理由は、圧倒的なバリエーションの豊富さ。
大型犬でも広々使える超大判サイズから、防ダニ・抗菌加工が施された清潔なマット、車移動に便利なものまで、愛犬の暮らしにぴったりな1枚が必ず見つかります。
おもちゃを変えてみる
普段遊んでいるおもちゃに加えて冷蔵庫で冷やして遊ぶことができるおもちゃを与えてみるのも効果があるでしょう。

のあちのオススメ!
ひんやりおもちゃで熱中症対策
おもちゃの中に水を入れて凍らせるだけ!暑い夏をハッピーに乗り切る、新感覚のひんやりおもちゃです。
骨型のキュートなデザインでくわえやすく、弾力のあるぷにぷに素材は噛み心地も抜群。
噛んで遊んでいるうちに、中の氷が少しずつ溶け出して自然と水分補給ができる仕組みになっています。
熱中症かもしれないときの応急処置
熱中症になってしまったかもしれないと感じた際はすぐに動物病院の受診をオススメしますが、直ぐに病院に行けない場合や休診日など本当に困った際の応急処置をいくつか挙げてみます。
すぐに涼しい場所へ移動させる
まずは日陰やエアコンの効いた室内など、涼しい場所に愛犬を移動させましょう。車内にいる場合はすぐに降ろし、風通しの良い場所へ連れて行ってください。
体を冷やす
まず全身に水をかけたり、濡らしたタオルで体を包んだりしてください。特に首元、脇の下、股の付け根など太い血管が通る場所を重点的に冷やすと効果的です。
濡らした体に扇風機などで風を送ると、気化熱で効率よく体温が下がります。保冷剤や氷を使う際は、必ずタオルで包み、直接皮膚に当てないように注意してください。
冷やしすぎによる低体温症にも気をつけながら、体温を測りつつ行いましょう。
水を飲ませる
脱水を起こしている場合は水を飲ませることも有効です。ただ、ぐったりしているときはほんの少しの水分でさえ誤嚥や窒息に繋がってしまう可能性もあるため、無理に飲ませるのは厳禁です。
まとめ
愛犬の熱中症は、あっという間に命を奪う危険な状態です。
今回の記事でご紹介した熱中症の初期症状を見逃さず、迅速な応急処置を行うことが何よりも大切です。
そして、何よりも重要なのは、日頃からの徹底した予防です。クールマットや冷感ウェアなどの便利グッズを上手に活用し、水分補給をこまめに行い、暑い時間帯の外出を避けるなど、飼い主さんが意識的に対策を講じましょう。

