【猫の寄生虫対策】フィラリア・ノミ・ダニから愛猫を守る!予防の疑問を解決

ねこのハナシ

ペットショップ店長、のあちです。

多くの飼い主が「うちの猫は完全室内飼いだから、寄生虫に感染する心配はない」と考えています。しかし、猫のフィラリア症やノミ・ダニの感染は、気づかないうちに愛猫の健康を脅かす可能性があります。かゆみや皮膚炎だけでなく、重篤な病気を引き起こすこともあります。

でも、適切な予防ケアで大切な猫をしっかり守ることができます。

この記事では、予防の重要性から、タイプ別のケアグッズ、年齢やライフスタイルに合わせた選び方まで徹底解説。今日からできる対策を知って、愛猫との安心な毎日を送りましょう!

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猫にもフィラリア・ノミダニ予防は必要

大切な愛猫がいつまでも健康でいるために、フィラリアとノミ・ダニの予防は非常に重要です。これらの寄生虫は、猫に様々な健康被害をもたらすだけでなく、人間にも影響を与える可能性があります。

ここでは、それぞれの寄生虫によるリスクと、基本的な予防対策について解説します。

フィラリア・ノミダニ予防をしない飼い主が多い理由

猫のフィラリア・ノミダニ予防をしている飼い主が少ない背景には、いくつかの理由が考えられます。

室内飼育だから大丈夫でしょ

多くの飼い主が「うちの猫は完全室内飼いだから、寄生虫に感染する心配はない」と考えています。実際に調査でも、予防をしていない理由として「室内飼育だから」が最も多く挙げられています。

しかし、ノミやダニは人間が外から持ち込んだり、風の流れに乗って外から家の中に侵入したりすることがあります。また、フィラリアを媒介する蚊も家の中に入り込む可能性があります。

そもそも必要性がわからない

犬のフィラリアについては予防の重要性が広く認識されていますが、猫のフィラリアについては、まだ情報が十分に広まっていないため、飼い主がその危険性や予防の必要性を理解していない場合も多いです。

費用の負担が増えて大変

多くの予防薬は月に一度の投与が必要なため、手間がかかると感じる飼い主もいます。複数の猫を飼育している場合や、オールインワンタイプの予防薬を使用する場合など、費用が負担になることがあります。

フィラリア・ノミダニ予防が必要な理由

猫のフィラリア症とノミ・ダニの寄生は、以下のようなリスクを引き起こします。

フィラリア症とは?

猫のフィラリア症は、蚊が媒介する犬糸状虫(フィラリア)が猫の心臓や肺動脈に寄生する病気です。

犬ほど明確な症状が出にくいのが特徴で、進行すると咳、呼吸困難、食欲不振、体重減少、元気消失などが見られることもありますが、突然死に至るケースも少なくありません。

少数の寄生でも重篤な症状を引き起こす可能性があり、一度感染すると治療法は確立されていません。そのため、予防が非常に重要です。予防法としては、月に一度の滴下タイプやチュアブルタイプ、動物病院での注射などがあります。

蚊の活動時期に合わせて、獣医師と相談の上、適切な予防を行うことが大切です。

ノミの寄生とは?

猫のノミは、強いかゆみや皮膚炎、アレルギーの原因となるだけでなく、内部寄生虫を媒介することもあります。

予防の基本は、定期的な予防薬の使用です。スポットオンタイプ、内服薬、スプレータイプなど様々な種類があり、猫の年齢や体重、ライフスタイルに合わせて獣医師に相談して選びましょう。

室内飼いの猫でも油断は禁物です。人間が外から持ち込んだり、他の動物との接触で感染したりする可能性があります。特にノミが繁殖しやすい春から秋にかけては、毎月しっかりと予防を行うことが大切です。

予防薬と合わせて、室内の清掃も重要です。ノミの卵や幼虫は、カーペットや寝具、家具の隙間などに潜んでいるため、こまめな掃除機がけや洗濯を心がけましょう。ブラッシングもノミの早期発見や除去に役立ちます。

ダニの寄生とは?

猫に寄生するダニには様々な種類がいますが、特に注意したいのはマダニと耳ダニです。

マダニは吸血時に皮膚炎や貧血を引き起こすだけでなく、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの重篤な感染症を媒介する可能性があります。耳ダニはミミヒゼンダニといい、耳の中で繁殖し、激しいかゆみや黒っぽい耳垢の増加を引き起こす外耳炎の原因となります。

ダニ予防も定期的な予防薬の使用が基本です。スポットオンタイプや内服薬があり、ノミと同時に予防できる製薬も多くあります。予防薬の効果持続期間は製品によって異なるため、獣医師の指示に従って用法・用量を守って使用しましょう。

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飼い主にも影響が…

猫がフィラリアに感染した場合、直接飼い主に感染することはありません。しかし、媒介する蚊が増えることで、飼い主が蚊に刺されるリスクは高まります。

一方、ノミやダニは猫から人へ簡単に移動し、吸血してかゆみや皮膚炎を引き起こします。また、ノミが媒介する猫ひっかき病や瓜実条虫症、マダニが媒介するSFTSなど、人獣共通感染症のリスクも存在します。

猫のフィラリア・ノミダニの予防 Q&Aまとめ

フィラリアQ&A

猫もフィラリア症になるの?

はい、猫もフィラリア症になります。犬ほど一般的ではありませんが、感染すると重症化する可能性があります。

犬との違いは?

猫のフィラリア症は犬と比べて、症状が非典型的で分かりにくく、少数の寄生でも重症化しやすい傾向があります。また、犬のような確立された成虫駆除治療法はありません。

主な症状は?

猫のフィラリア症の主な症状は、犬とは異なり、咳、呼吸困難、嘔吐など呼吸器系の症状が多く見られます。しかし、元気消失、食欲不振といった非特異的な症状のこともあります。最も恐ろしいのは、何の兆候もなく突然死を引き起こす可能性があることです。

どうやって感染するの?

フィラリア症は、フィラリアに感染した蚊に刺されることで猫に感染します。蚊が吸血する際に、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が猫の体内に入り込み、成長して心臓や肺動脈に寄生します。

生後どのくらいから始めるべき?

生後すぐの猫にフィラリア予防薬を使用する必要はありません。一般的には、生後6週齢~8週齢以降から予防を開始することが推奨されています。

一年中予防しなくちゃいけないの?

猫のフィラリア予防は、蚊の活動が始まる1ヶ月後から、蚊がいなくなる1ヶ月後まで行うのが一般的です。

ただし、近年は温暖化の影響で蚊の活動期間が長くなっているため、通年予防を推奨する獣医師も増えています。

ノミ・ダニ予防Q&A

混合ワクチンを接種していれば大丈夫?

混合ワクチンは主に猫のウイルス性疾患(猫汎白血球減少症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症など)を予防するものです。

ノミダニの予防には、専用の薬(スポットオン、内服薬、スプレーなど)を使用する必要があります。

猫にノミやダニがつくとどうなる?

ノミの場合

猫にノミが寄生すると、まず最も顕著に現れるのが強いかゆみです。

猫は頻繁に体を掻いたり、舐めたり、噛んだりするようになります。この刺激によって皮膚に炎症が起こり、赤みや小さなブツブツができたり、毛が抜けたりすることがあります。

特に、ノミの唾液に対するアレルギー性皮膚炎を起こすと、より激しいかゆみを伴い、広範囲にわたって皮膚の状態が悪化することがあります。

ダニの場合

猫にダニが寄生した場合、種類によって様々な症状が現れます。

特に一般的なのはミミヒゼンダニ(耳ダニ)による感染で、耳の中で繁殖し、激しいかゆみを引き起こします。

猫は耳を頻繁に掻いたり、頭を振ったりするようになり、耳の中には黒っぽい、コーヒーかすのような耳垢が大量に溜まります。放置すると外耳炎が悪化する可能性があります。

感染経路は?

ノミの場合

最も一般的なのは、他の動物との直接的な接触です。多頭飼いの場合は感染した猫、犬などと接触することで、ノミが猫の体に乗り移ります。

また、ノミの卵や幼虫は、室内のカーペットや寝具、家具の隙間など、様々な環境に存在しています。猫がこれらの場所に立ち入ることで、ノミが体に付着することがあります。

さらに、飼い主自身が外からノミの卵や幼虫を衣服や持ち物に付着させて家の中に持ち込むことも、感染経路の一つとなることがあります。

ダニの場合

猫のダニの感染経路は、種類によって異なります。

ミミヒゼンダニ(耳ダニ)は、主に感染した動物との直接的な接触によって猫に感染します。特に、子猫が親猫から感染するケースが多く見られます。

一方、マダニは、主に屋外の環境から猫に付着します。草むらや森林などに生息しており、散歩や庭に出る猫や外から飼い主が持ち込んでしまうケースがあります。

耳垢が黒かったら耳ダニの可能性が高い?

はい、その可能性は高いです。猫の耳垢が黒くて量が多い場合、ミミヒゼンダニ(耳ダニ)の寄生が強く疑われます。耳ダニは耳の中で繁殖し、その排泄物や死骸が黒い耳垢となって現れます。

ただし、黒い耳垢の原因は耳ダニだけではありません。マラセチアという真菌の感染や、細菌感染による外耳炎でも黒っぽい耳垢が出ることがあります。

そのため、自己判断せずに、動物病院を受診して正確な診断と適切な治療を受けることが非常に重要です。

フィラリア・ノミダニ予防薬の種類

フィラリア タイプ別予防薬

スポットタイプ

フィラリア予防のスポット(滴下)タイプは、月に一度、猫の首の後ろなどに液体を垂らすだけで手軽に予防できます。

皮膚から薬が吸収され、体内に寄生するフィラリアの幼虫を駆除します。

チュアブルタイプ

フィラリア予防のチュアブルタイプは、猫が喜んで食べやすいおやつ感覚の薬です。

月に一度食べさせることで、体内に寄生するフィラリアの幼虫を駆除します。フレーバーが付いているものが多く、錠剤を飲ませるのが苦手な猫にも比較的容易に投与できます。

注射タイプ

動物病院で獣医師に注射してもらうことで、一定期間フィラリア症を予防する方法です。

効果持続期間は製品によって異なりますが、一般的には数ヶ月から1年間持続するものがあります。注射は獣医師が行うため、薬の選択や投与量、投与時期など、専門的な判断に基づいた予防が可能です。

薬を毎月投与する手間が省けるため、薬を飲ませるのが難しい猫や、薬の投与を忘れがちな飼い主にとって便利な選択肢となります。

ノミ・ダニ タイプ別予防薬

スポットタイプ

ノミダニ予防のスポット(滴下)タイプは、月に一度、猫の首の後ろなどの薬を垂らすだけで、ノミとダニの両方を手軽に予防できます。

フィラリア薬と同様に皮膚から薬が吸収され、体表に寄生したノミやダニを駆除、さらに新たな寄生を防ぐ効果があります。

スプレータイプ

猫の全身に直接スプレーすることで、ノミとダニを駆除・予防します。

薬 の種類によって効果持続期間は異なりますが、一般的には数日から1週間程度とされています。即効性がある 薬 も多く、すでにノミやダニが寄生している場合にも有効です。

パウダータイプ

猫の全身に 薬 の粉末を塗布することで、ノミとダニを駆除・予防します。

薬の種類によって効果持続期間は異なりますが、一般的にスプレータイプと同様に数日から1週間程度とされています。

使い方は比較的簡単ですが、粉末が舞い散ることがあるため、猫や飼い主が吸い込まないように注意が必要です。

首輪タイプ

薬が染み込んだ首輪を猫に装着することで、徐々に薬が放出され、ノミとダニを駆除・予防します。

効果持続期間は製品によって数週間から数ヶ月と幅があります。薬を全身に塗布する手間が省けるため、薬を嫌がる猫にも比較的容易に装着できます。

ただし、効果範囲は首周りが中心となるため、種類によっては効果が不十分な場合があります。

オールインワンタイプ

オールインワンタイプの薬一つで猫のフィラリア症予防とノミ・ダニの駆除・予防を同時に行える ため、とても便利です。

前述したように、月に一度滴下のスポットタイプやチュアブルタイプなどがあります。フィラリアとノミダニ薬を別々に使用する手間が省けるため、薬の投与が苦手な猫にとって便利な選択肢です。

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駆虫薬での予防以外にできる対策

フィラリアとノミダニの駆虫予防以外にできる対策は、以下の通りです。

フィラリア症対策

猫のフィラリア症対策として最も重要なのは、蚊に刺される機会を極力減らすことです。

そのため、外には出さず室内で飼育しましょう。また、窓やドアには網戸をしっかりと設置し、破れていないか定期的に点検することが大切です。

蚊が家の中に侵入するのを防ぐために、ドアの開け閉めは素早く行い、玄関や窓の近くに蚊取り線香や薬を置くのも有効な手段となります。

さらに、蚊は水たまりで繁殖するため、家の周りの植木鉢の受け皿や雨水が溜まっている場所をなくすように努めましょう。

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ペットの悩みQ&A【ドキャット】

同じ猫種やペットの年齢が近い飼い主さんを検索して、その方のエピソードを読んだり、Q&Aをしたりすることができます。

ノミ・ダニ対策

猫のノミ・ダニ対策として、まず重要なのは室内環境の整備です。室内を清潔に保つために、こまめな掃除を心がけましょう。

特に、ノミやダニが潜みやすいカーペットや布団、畳の隙間、そして猫がよく過ごす寝床などは念入りに掃除機をかけることが効果的です。また、猫が使用するベッドや毛布、タオルなどの寝具や布製品は定期的に洗濯し、可能であれば乾燥機にかけることで、ノミやダニの卵や幼虫を死滅させることができます。

まとめ

気づかないうちに忍び寄るのがフィラリア症やノミ・ダニの脅威。フィラリアは命に関わることもあり、ノミ・ダニは激しいかゆみや皮膚炎、さらには病気を媒介する可能性もあります。

「うちの子は室内飼いだから大丈夫」と思っていませんか?蚊やノミ・ダニは、意外な経路で 家の中 に侵入します。後悔する前に、確実な予防を始めましょう。

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