愛犬の涙やけ、気になりますよね。「うちの子、いつも目の下が茶色くなってる…」「涙やけって、どうして起こるの?」「ケアしたいけど、何を使えばいいの?」そんな悩みを抱えている飼い主さんは、決して少なくありません。
涙やけは、見た目の問題だけでなく、放置すると皮膚炎などのトラブルに繋がる可能性も。しかし、正しい知識と適切なケアを行えば、涙やけは改善できます!
この記事では、ペットショップ店長である私が、涙やけの原因から自宅でできるケア方法、そして厳選したおすすめケアグッズまで、徹底的に解説します。愛犬の涙やけに悩む全ての飼い主さんに、ぜひ読んでいただきたい情報が満載です。この記事を参考に、愛犬の涙やけを改善し、快適な生活を送らせてあげましょう!
涙やけの症状
愛犬の目の下がいつも濡れていたり、茶色く変色していたりしませんか?
それは「涙やけ」かもしれません。涙やけは、見た目の問題だけでなく、放置すると様々なトラブルを引き起こす可能性があります。
涙やけの主な症状
・目の下の被毛が茶色や赤茶色に変色している
・目やにが多い
・目の周りの皮膚が炎症を起こしている
・目の周りが常に湿っている
・悪臭がする
愛犬の涙やけの主な症状は、目の下の被毛が茶色や赤茶色に変色することです。常に目の周りが湿っていたり、目やにが多い場合も涙やけのサインです。
進行すると、皮膚が炎症を起こしたり、悪臭を伴うこともあります。これらの症状に気付いたら、早めのケアを検討しましょう。
放置するとリスクが…
涙やけを放置すると、目の周りの皮膚が常に湿った状態になり、細菌や真菌が繁殖しやすくなります。これにより、皮膚炎や外耳炎などの皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
また、炎症が悪化すると、痒みや痛みを伴い、愛犬が目を気にして掻いたり擦ったりすることで、角膜炎や結膜炎などの目の病気に繋がることもあります。
さらに、慢性的な炎症は犬にとって大きなストレスとなります。
涙やけの原因
涙やけとは?
涙やけとは、犬の目の下から鼻にかけての被毛が、涙によって常に濡れた状態が続くことで、変色してしまう症状のことです。一般的には、茶色や赤茶色に変色していることが多いです。
これは、涙に含まれるタンパク質やミネラル、そして雑菌などが酸化・変質し、被毛に色素が沈着することで起こります。
涙やけのメカニズム
涙やけは、過剰な涙液の分泌や、涙液の排出がうまくいかないことが主な原因で起こります。
正常な状態では、涙は目の表面を潤した後、目頭にある鼻涙管という管を通って鼻へと排出されます。しかし、何らかの原因でこのバランスが崩れると、涙が目の周りに溢れ出し、被毛を常に濡らしてしまいます。
この濡れた被毛の状態が長く続くと、涙に含まれるタンパク質やミネラル、そして雑菌などが酸化・変質し、茶色や赤茶色といった色素沈着を引き起こします。
これが、一般的に「涙やけ」と呼ばれる状態です。
涙やけの原因
涙の排出機能の低下
涙は通常、目頭にある小さな管(鼻涙管)を通って鼻へと排出されます。この管が先天的に細かったり、炎症や異物、腫瘍などによって詰まったり狭くなったりすると、涙が正常に排出されず、目の周りに溢れ出てしまいます。
また、短頭種など特定の犬種では、顔の構造上、鼻涙管が圧迫されたり屈曲したりしやすく、涙の排出がスムーズに行われないことがあります。
涙の過剰な分泌
食物アレルギーや環境アレルギー(花粉、ハウスダストなど)によって、涙の分泌が過剰になることがあります。
また、結膜炎や角膜炎などの目の炎症によって、涙の分泌が促されることもあります。
食事
フードに含まれる添加物や、消化しにくい質の悪いタンパク質が、涙の成分に影響を与え、涙やけを引き起こす可能性があります。
また、特定の食材に対してアレルギー反応を起こし、涙の分泌が増えることもあります。
犬種
シーズー、マルチーズ、トイプードルなどの犬種は、顔の構造上、鼻涙管が狭かったり詰まりやすかったりする傾向があります。
また、被毛が長く目の周りを覆いやすいため、涙が被毛に付着する時間が長くなり、涙やけが起こりやすいと考えられています。
子犬の時期
子犬は鼻涙管が未発達で細く詰まりやすいため、涙の排出がスムーズにいかず涙やけが起こりやすいと言われています。
また、免疫力が不安定で目の炎症を起こしやすく、それが涙の過剰分泌に繋がることもあります。
歯のトラブル
口腔内の炎症や歯のトラブルが、鼻涙管に影響を与えることも稀にあります。また、乳歯の生え変わりも影響する場合があります。

【自宅でできる】涙やけのケア
自宅でできる涙やけのケアは、毎日のこまめなケアと、生活習慣の見直しが重要です。以下に具体的な方法を解説します。
目の周りを清潔に保つ
涙やよだれを拭き取る
愛犬の目の周りが濡れているのを見つけたら、清潔なガーゼやコットンで、皮膚を傷つけないよう優しく丁寧に拭いてあげてください。
特に涙やけが気になる場合は、一日の中で数回拭いてあげることで、より効果が期待できます。
専用のクリーナー(ローション)を使う
犬用の涙やけクリーナーやローションは、涙の成分や汚れを優しく落とし、被毛の変色を防ぐ効果が期待できます。
デリケートな目の周りに使用するため、成分に注意し、刺激の少ないものを選びましょう。
ペットショップなどで売っている涙やけ除去商品を使っていましたが全然綺麗にならなかったのでこの涙やけクリアを使ってみたら、今まで汚かった涙やけが、かなり綺麗になりました。目元の毛もふわふわふになって、綺麗な目元になって本当に良かったです。
涙やけクリア公式ウェブサイト@お客様の声より

実際に来店されて相談される方にも私はこのジェルを紹介しています。
涙やけシートを使う
手軽に使えるウェットシートタイプの涙やけ除去シートは持ち運びにも便利なので、外出先でもケアできます。
目の周りの被毛をカットする
目の周りの被毛が長いと、涙が付着しやすく、蒸れて細菌が繁殖する原因になります。
ハサミが目に入ると危険なので自分でカットするのではなく、定期的にトリミングサロンでカットしてもらうことをおすすめします。
生活習慣の見直しをする
フードの見直しをする
アレルギーの原因となる可能性のある添加物や質の悪いタンパク質を避け、消化の良いフードを選びましょう。水分を十分に摂取させることも大切です。
ホワイトドッグはこれから生える被毛に作用しますので、しばらくの間続けてご使用ください。少なくとも3カ月はホワイトドッグのみを与えていただく事をお勧めしております。
製造元@ネイチャーズプロテクション
また、別のフードやおやつなどが目の周囲などの被毛トラブルの原因となる場合もございますので、できるだけ併用はお控えください。
アレルギー対策
部屋を清潔に保ち、ハウスダストや花粉などのアレルゲンをできるだけ除去しましょう。必要に応じて、空気清浄機を使用するのも有効です。
ストレスをなくす
愛犬がストレスを感じないように、適度な運動や遊びを取り入れ、リラックスできる環境を整えましょう。
室温と湿度の管理
極端な乾燥や高温多湿は、涙の分泌や皮膚の状態に影響を与えることがあります。適切な室温と湿度を保つように心がけましょう。
涙やけケアの注意点と病院に行くべきケース
愛犬の涙やけケアを行う際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを守ることで、愛犬への負担を減らし、より安全で効果的なケアを目指しましょう。
涙やけケアの注意点
常に清潔なものを使う
ケアに使用するガーゼやコットンは、必ず清潔な新しいものを使用しましょう。使い古したものは雑菌が繁殖している可能性があり、感染症の原因になることがあります。
優しく丁寧に
デリケートな目の周りの皮膚は非常に敏感です。強く擦ったり、引っ張ったりすると、皮膚を傷つけたり、愛犬に痛みを与えてしまいます。常に優しく、丁寧にケアを行いましょう。
また、こびり付いた目やにや涙やけを無理に剥がそうとすると、皮膚を傷つける原因になります。蒸しタオルで温めてから優しく拭き取りましょう。
目に直接クリーナーを入れない
液体タイプのクリーナーやローションを使用する際は、直接目に液体が入らないように十分注意してください。ガーゼやコットンに含ませてから使用しましょう。
病院に行くべき症状
愛犬の涙やけで、以下のような症状が見られる場合は、自己判断せずに動物病院を受診することをおすすめします。
目の症状
・目ヤニの量が非常に多い
・目を頻繁に掻いたり、こすりつける
・目が充血している
・まぶたが腫れている
黄色や緑色の膿のような目やにが出ている場合は、細菌感染の可能性があります。
目の周りの症状
・目の周りの皮膚が炎症している
・目の周りを気にして舐めたり噛んだりしている
・目の周りから悪臭がする
まとめ
愛犬の涙やけは、見た目の問題だけでなく、放置すると皮膚炎や目の病気に繋がる可能性もあります。
原因を理解し、毎日の丁寧なケアが改善への第一歩です。この記事では、自宅でできるケア方法から、症状に合わせた様々なケアグッズをご紹介しました。
愛犬の健康な瞳と美しい被毛のために、ぜひぴったりのケア用品を見つけて、今日から涙やけ対策を始めませんか?